あらすじ
近代は、人間が既成の社会から自らを解放する努力によって生み出されたものである。では、その既成の社会とは一体何であり、人間はどのような努力によってそれを打ち破ったのか。中世から近代への転換期における思想の変革と原理形成の過程を鮮やかに描き出し、近代思想の遺産が今日の私たちにとってもつ意義を明らかにする。
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Posted by ブクログ
ホッブス、ロック、ルソーなど、高校の政治・経済に登場する人々の思想を当時の社会事情を踏まえながら話が進んでいくため、政治・経済を学んでいる高校生にもおすすめ。
政治思想は当時の社会状況より生まれる、とのことだが、この本の内容も学生運動が激しかった昭和40年代前後の社会状況から生まれているように感じた。(「結び」pp.171-172.)
この部分等において、(出ない出版物など無いのであろうが...)著者の政治的態度が若干出ていたのが個人的にはマイナスだった。
また、「結び 3 批判の精神」にある、「批判の精神が...(中略)...自己をも吟味すること...」(p.198)は、杉田敦『政治的思考』に登場する「問題を外に向けるな(大意)」に通じるものを感じた。
ルソーをヒッピー呼ばわりしているのに笑ってしまった。
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
近代は、人間が既成の社会から自らを解放する努力によって生み出されたものである。
では、その既成の社会とは一体何であり、人間はどのような努力によってそれを打ち破ったのか。
中世から近代への転換期における思想の変革と原理形成の過程を鮮やかに描き出し、近代思想の遺産が今日の私たちにとってもつ意義を明らかにする。
[ 目次 ]
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