【感想・ネタバレ】アラビアのロレンス 改訂版のレビュー

あらすじ

第一次世界大戦の最中、トルコの圧制に抗して立ち上ったアラブ人を率い、疾風の如く砂漠を馳駆して闘った冒険児ロレンスとは、いかなる人間であったか。彼の人一倍内向的な性格と鋼鉄の如き意志と行動――その不思議な組合せの中に、読者は世紀の謎ともいうべき一個鮮烈な人間像を見出し、つきない興味を覚えるであろう。

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Posted by ブクログ

イギリス人でありながらアラブ人の独立のためにトルコと戦った「アラビアのロレンス」ことトマス・エドワード・ロレンスの評伝です。

現代史のなかにロレンスを位置づけることよりも、ロレンスという人物そのものに焦点をあてた伝記であるように感じました。英文学者でありエッセイストとしても知られた著者による達意の文章によってロレンスの人間像がえがき出されています。それでいて、著者の視線はけっしてロレンスに密着しすぎることなく、論じている対象を冷静に観察しており、評伝とはまさにこうあるべきだと感じさせられます。

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2019年05月14日

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