あらすじ
山田正人、39歳。彼が脱サラしてはじめたのは、孤独死などの変死体があった屋内外などの原状回復をサポートする「特殊清掃」の仕事だった。彼は、さまざまな状態で死を迎えた人びとの「生活の跡」を消しながら、故人の生前のくらしに思いをはせる……。電子書店で大人気の話題作、待望のコミックス第1巻!
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
匿名
不浄を拭うひと
職業に貴賎はないと言われてはいますが、特殊清掃となると想像だけで良くない印象を持ってしまいがちだと思います。
特殊清掃員から見た人の終わり方が克明に描かれています。
匿名
ゴミ屋敷や、亡くなった人の部屋の掃除と遺品整理を請け負う「特殊清掃」の仕事をしている作者によるお仕事エッセイ漫画。
序盤にオカルトっぼい話が少しあるけれど、基本的には、社会の闇を垣間見るような気の重くなる話が数多く収録されている1冊。
Posted by ブクログ
変死体があった場合の家を清掃し原上復帰させる特殊清掃業者の方の漫画。
人間、動物の死とは何か、生とは何かを考えさせられるグロッキーな漫画。とても興味深い。
漫画を作ってくれて有難うという気持ちになった。
印象に残った描写は以下のとおり。
・亡くなってから1ヶ月経つ頃には、髪の毛が頭皮ごと剥がれて、髪の毛だけが残る。最初カツラと勘違いしたそうだが、遺体の髪の毛だと理解しつつ、それをカサカサ、パキッと握ってゴミ袋に入れる様子。
・ヒートショックで亡くなった方の浴室に、手袋かと思ったら、乾いてバリバリになった遺体の手の皮膚であることに気づく場面。人間の皮膚は一定時間以上、水の中にいると皮膚と皮下組織が分離して、皮膚だけが綺麗に手袋のように抜け落ちることがあるとのこと。
・孤独死の現場に時々あるペットとの遭遇。ゴミ屋敷の中のタンスの中でうごめいて、ミイラ化していることが多いとのこと。
・先輩からの励まし。孤独死する人はみんな、自分が孤独死するなんてこれっぽっちも思ってないのだから、気を病む必要はないと。目が覚めたらいつもの日常が来るのが、こなくなっただけと。
・真夏の現場は、50℃オーバー。近隣の迷惑にならないようエアコンも換気も厳禁。10分おきに水分補給して熱中症を予防しているとのこと。