【感想・ネタバレ】オーバーストーリーのレビュー

あらすじ

撃墜されるも東南アジアの聖木に救われた兵士、四世代に亘り栗の木を撮影し続けた一族の末裔、感電死から甦った女子大生……アメリカ最後の手つかずの森に聳える巨木に「召命」された彼らの使命とは。南北戦争前のニューヨークから20世紀後半のアメリカ西海岸の「森林戦争」までを描き切る、今年度ピュリッツァー賞受賞作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

【木々の描く物語を想像してみる】
世代を超えて存在する木と森林と生態系と、そこに異なる形で関わることになった人が想像する物語の話。

人は木材を生産する時、木を守ろうとするとき、木を学問する時、自然に対する自らの視点を示すのかもしれない。

木にまつわる神話や言い伝え、木材の伐採、森林占拠運動、科学、生物多様性…



環境保護が欺瞞になる社会。

この世界で、人間が特別なのは、私たちが人間だから当たり前だと思う。
自分の家族が自分にとって避けられず特別な人間であること、
自分の国が自分にとって特別であること、
自分が自分にとって特別な人間であること。

それは避けられない。

けど、
それで他者に対して、他国に対して、他の生命に対して、
傲慢になることは違うと。

あらためて。

無知の知は、知らないことを知るだけじゃなくて、知りえないことがあると知ることでもあるのかなーとか。

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2024年03月30日

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