あらすじ
兄に疎まれたシリルは、賢王と名高いが妃は必要ないと宣言する国王・ヴォルフの後宮に放り込まれてしまう。だが偶然にもヴォルフの命を助けたことで、彼が何者かに命を狙われていることを知る。最初は、「迷惑だ」とシリルを突き放すヴォルフだったが、二度も危険を省みずにヴォルフを庇うシリルに保護の名目で「私の寵姫だ」と周囲に宣言してしまい!? ヴォルフの唯一の妃となったシリルは、参加した宴でヴォルフが兄妹を手にかけて玉座を手にしたという噂を聞き…?
【電子特別版】貫井ひつじ先生書き下ろし! 後日談にあたるショートストーリーを電子版だけに特別収録
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良かったぁ〜
一気読みしちゃったし。
賢王と呼ばれる孤高の王の後宮。男の身でありながら側室として居住しているシリル。一度も後宮に渡ってこない賢王。薄幸の気配漂う始まり、不穏な行動のヴォルフ王、きな臭い噂、シリルの家族の話。どれもこれも不穏で、どうなっていくのか!?
謙虚で真面目で賢いシリル。大切だと思っていた家族に裏切られていたと知った時、そばにいたのは王その人だった。その王もまた同じトラウマを抱えていた。
権力のトップにいて、何もかもいらない、シリルさえいてくれればいいという言葉に、号泣しちゃったな。。。