あらすじ
深手を負って公事宿巴屋の主に助けられた一人の男。過去の記憶を失ったその男は日暮左近と名付けられ、助けられた巴屋で出入物吟味人となった。その巴屋に、店を騙し取られたと公事の訴えが持ち込まれた。裏には、幕府転覆を企てた謀叛人・由井正雪が隠した数万両の軍資金の噂が。はたして埋蔵金の在り処は――。藤井邦夫の代表シリーズ、五カ月連続刊行第一弾。(『陽炎斬刃剣 日暮左近事件帖』改題)
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Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
深手を負って公事宿巴屋の主に助けられた一人の男。過去の記憶を失ったその男は日暮左近と名付けられ、助けられた巴屋で出入物吟味人となった。その巴屋に、店を騙し取られたと公事の訴えが持ち込まれた。裏には、幕府転覆を企てた謀叛人・由井正雪が隠した数万両の軍資金の噂が。はたして埋蔵金の在り処は―。藤井邦夫の代表シリーズ、五カ月連続刊行第一弾。
令和5年6月1日~4日
Posted by ブクログ
公事宿の主、彦兵衛に偶然助けられた男は、頭部の傷を負い、完治後も自分の記憶を戻すことはなかった。
彦兵衛はその強靭な体を見て、あれこれと探るのだが、かなりの使い手であり、実践を積み重ねたものであると言うことしかわからなかった。
ひぐらしの鳴く頃助けられ、持っていた文の切れ端に書いてあった左近という名にちなんで、日暮左近という名にした。。
左近は度々くノ一に憎悪を持った襲撃を喰らう。
ただその女にしか正体が分からないようであった。
なぜか、その女の名は、陽炎と知っていたのだった。
抜群のストーリー展開に読者は惹きつけられる。
第1巻の主軸は、160年前自死した由井正雪の埋蔵金をめぐる謎。
過去を無くした男が……
過去を無くした男が、過去からの刺客と戦いながら、自分の過去を知ろうとする。忍びだった事、お舘様の命で暗殺を企て失敗した事、幼馴染の結城左近を斬殺した事、断片が現れて来たけれど、深く暗く闇の中……公事宿の出入物吟味人としてとして関わるには、ちょっと大事過ぎる事件だったなぁ。