あらすじ
勝利の裏側には、伝えるべきエピソードがある!
―― 廣瀬俊朗氏(元ラグビー日本代表)推薦。
スポーツドキュメンタリーでありながら、小説のように面白い。
突然フィジー・セブンズ代表を率いることになった、イギリス人コーチが体験した
波瀾万丈、抱腹絶倒、奇跡と感動の金メダルストーリー!
2013年の夏の終わり。イギリス人ラグビー・コーチ、ベン・ライアンの携帯電話が鳴った。
相手はフィジー・ラグビー協会、同国セブンズチームヘッドコーチ就任のオファーの電話だった。契約内容や年俸の話も何もされずに、回答までに彼に用意された時間はわずか20分。
ベンの出した答えは「イエス」。
そしてこの一言が、壮大な冒険の始まりとなるのだった――。
選手の怪我を祈祷で治せると主張する心霊治療家に驚き、ラグビー狂の軍の最高司令官に怯えた。
ラグビー協会との確執もあるし、携帯電話は何者かに盗聴された。
そこには熱き友情があり、ほろ苦き諍いがあった。そして、国をあげての熱狂的な応援もあった。
リオ・オリンピック金メダル獲得を成し遂げたベンと12人の選手たちの、激動の日々を綴ったノンフィクション!
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Posted by ブクログ
7人制ラグビーフィジー代表がリオ・オリンピックで金メダルを取るまでの過程を中心に描かれている。どの国にも真似が出来ない、独特なステップとパスワークで7人制ラグビーの強国の一つ、フィジー代表のヘッドコーチが、これまたイギリス出身で、全く文化や風土、物の考え方がまるで違う中で四苦八苦しながら、チームが成長していく様子がとても面白い。問題山積みのラグビー協会とのやりとり、家庭の問題や日々の生活に困窮している選手に、コーチの役割を超えた関わりから、徐々に信頼を得ていく様は読んでいて、なかなかここまで忍耐強くできないなと思う。フィジーの文化、医療に対する考え方などが、いわゆる先進国とここまで違うか、と正直びっくりした。