あらすじ
市場調査もいらない!
割引も広告もいらない!
「顧客」より「自分」が基点の
新・マーケティング論
<主な内容>
【1章】 マーケティングしないマーケティング
1 スマイルズはマーケティングをしない?
2 マーケティングの落とし穴
3 スマイルズが実践する3つのアプローチ(手法)
【2章】 スマイルズのクリエイティブ
1 シーンをイメージすることから始まったスープストックトーキョー
2 スープストックトーキョーの秘密
【3章】 課題設定力が肝
1 課題はアイデアの源泉
2 課題設定の事例 ~つまらないものを“つまる化”させる~
【4章】 すべてはN=1から始まる ~「顧客志向<自分思考」で価値をつくる~
1 生活者の視点に立つことがクリエイティブの大原則
2 誰かの心理的構造を捉えると“文脈”が生まれる
3 N=1からの事業の作り方
4 N=1をディープに理解するためのティップス
【5章】 関係性のブランディングの作法 ~短所でもいい。そこに特徴はあるか~
1 関係性のブランディング
2 各社の事例に見る、関係性構築のためのヒント
3 新たな関係性を構築した2つの事例
4 順調でも関係性を検証し、時には再構築もいとわない
【6章】 スマイルズのブランディング
1 スマイルズが大切にするのは共感的関係
2 ブランドは人である
3 絶妙な距離感
4 感度のスイッチ
【7章】 実践編! N=1の発想で新規事業を生み出す ~本と出会うための本屋「文喫」の場合~
1 文喫の開発物語~どのように顧客の文脈を作ったか
2 入場料はなぜ1500円となったのか
3 既存市場の盤面をどのように作り替えたか
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
色んなマーケティング本を読んだけど、最も納得感があった1冊でした。
・知らない1000人の誰かを理解することより、自分自身や近しい誰かを知ることの方が圧倒的に容易いはず。
→間違いないですね。
・僕らが大切にしているのは、目の前に見える誰かに対して、自分らしいやり方で、その方の〝体温〟があがる価値を提供することなんです。
→言葉選びが秀逸。
・大きなインパクトを持ちうるものを作ってしまうのは、それがマーケティング的発想からではなく、思いつきから始まっている
→思いつきが問題解決のきっかけになること多いかも。
・「自分たちがやってみたい仕掛け」ではなく、具体的な誰かの「生活がこうなっているといいな」という発意からスタートすることが、あくまでも大前提というわけです。
→あるある。
・「なんとなく好きだから」という結びつきは、裏を返せば嫌いになる理由も生まれにくい。期待値が不明確であればこそ、離れる理由にもならないということですね。
→ブランドの目指す形。
Posted by ブクログ
マーケティングが発展した現在において、「N=1」(個人の視点)に基づくサービス・製品づくりの観点が重要であるというもの。スープストックトーキョーや文喫、ジラフといった事業の成り立ちも踏まえて解説されており、読み物としてとても面白い。筆者自身のセンスの良さありき、とも思われたが、思わずワクワクしてしまう1冊だった。
Posted by ブクログ
ファンベース、熱狂顧客マーケティングと共通する部分が多い。
消費者調査をとっても新しいアイデアは生まれない。
自分や身近な人の困り事から課題設定し、その閃きを確認するために消費者調査を使うということなのかなと思う。
Posted by ブクログ
面白かった‼️
最初は、うちの会社ではあまり生きてこないなぁとか思って読んでいたけど、4章くらいから俄然、面白くなった。
これ、本当にどんなビジネスにも当てはまるし、自分の人間関係(プライベートも仕事も)にも、この考え方は取り入れる事が出来るような気がする。
お客さんとどんな関係を築いて行くか、は前職でも今の職場でも、私がとても気にしていた事。けど、なかなか分かってもらえなーい。
販売だと、物を売るスキルを上げる事ばかり考えるし、今は古くからの付き合いがあるから今更…みたいな。
そうじゃないと思っていたの。
新しく物を創ってビジネスを起こす、というだけでは無く、今の仕事の中や取引先との関係性を考え直す事で、新たな何かが生まれる事もあるように思った。
自分の世界にどんな風に応用出来るか…もう一回読み直してみよう。
今度東京に行ったら、スープストックトーキョーに食べに行こうかな。
新宿で見たけど、通り過ぎてしまった。
文喫も行ってみたい。
どんな仕事をしてる人にもおすすめです‼️
Posted by ブクログ
素晴らしいブランディングの教科書 ずっと本棚に置いてあったけど何年も経ってようやく読んだ
もっと早く読めばよかった
マーケティングの話しっぽい帯だけど、中身はブランディングのほんのように感じた
Posted by ブクログ
スープストックなどを運営するスマイルズ野崎さんの著作
情報発信すると、情報が集まる
自分、友人、家族、自分に近い特定の個人の好き嫌いを分解
ブランドは人である
Posted by ブクログ
何気なく割と愛用していたところが、まさか同じ会社だったとは。
そこから興味を持った会社。
n=1で考えるというのは、わたしにとっては本当にわかりやすいし、わくわくする。
やってみたいなーと思った。
今年は感度を高めたいと思っててから、これからの道はやっぱりこれで良かったんだなという確認にもなった。
Posted by ブクログ
野崎さんのようなタイプの方とは働いたことがないので、こうした業界の方の考え方の一端を知ることができるのは興味深かった。また、成功例として描かれているスープストックや文喫の空気感は、ゆるぎないコンセプトとユーザー側の考えられた余白に基づいたものだったのだと納得。非クリエイティブな自分だが、日常にもっと感度をあげるスイッチと妄想力を大事にしようと感じさせられた一冊だった。
Posted by ブクログ
スープストックトーキョー、100本のスプーン、giraffeなどを運営するスマイルズ社のクリエイティブディレクターである野崎さんの書籍。定量的(論理的)でNが多数(統計的)であるマーケティングによりビジネスの検討をするよりも、定性的(感性的、情緒的、直感的)でN=1(具体的であり、それは自分や自分に近しい人でもある)であるクリエイティブにより、具象的なシーンを妄想、ビジネスを検討していくことが重要であると主張している。N=1を検討する際は、外的要因よりも内的発意を意識し、これがいい(それは生活者としての自分や自分に近しい人にとって)とか具象的なイメージを形成したのちに、理由や論理的コンセプト(マーケティング結果)により補足していくアプローチが求められる。それにより、ぶれない顧客像を確立でき、また自ら立案した問題意識、課題設定によって遂行完了しきれるといった好循環も見込める。
「世の中の体温を上げていく」といったスマイルズのビジョンを実現していくためにも、N=1の考えを持って、自ら主体的に、自分事としてビジネスに向き合って行くことの重要性を改めて認識できる。