【感想・ネタバレ】車夫2 幸せのかっぱのレビュー

あらすじ

「車夫ってのはさ、人を笑顔にできる商売なんだ。それってすげーだろ」
浅草を舞台にした少年車夫の成長物語。

高校を中退して浅草で人力車を引く吉瀬走。
黙って去って行った彼のもとへ陸上部のかつての仲間が会いに来たり、女性のストーカーにあったり、余命宣告を受けた妻の希望を叶えるためにという老夫婦を案内したり……。
そんな日々の中、行方不明になっていた母親が体調を崩しているという手紙が届く。
彼を見守る力車屋の面々。若き車夫、吉瀬の向かう先は――。

大人の世界に足を踏み入れた少年車夫と同僚や客らとの交流を描く、期待の新鋭作家による青春小説の文庫化第2弾!

解説・中江有里

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Posted by ブクログ

家庭の事情で高校を中退した吉瀬走。浅草で人力車の引き手、車夫となる。
前作から続く第2段。
走の働く「力車屋」の先輩やお客さん、高校在学中時代の友人等、走を取り巻く人達の人間模様を描いた短編集。

それぞれにみんな抱えてる気持ちがあって、消化しきれないまま生きてるんだなぁと。

高校を辞めたことを後悔しているか?と聞かれて応えた走の言葉が印象的。
「どうにもならなかったから。後悔できるのは、案外幸せなことなのかなって」(p210)

悩める幸せ、選べる幸せ、感じて生きていかなきゃと思えた。

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2021年02月06日

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