あらすじ
「やせたい」、そう願う人はたくさんいる。でも、どうしてやせたいんだろう? 健康のため? 「かわいい」あるいは「かっこいい」と思われたい? おしゃれがしたい? 理由はいろいろあるけれど、それに人生、振り回されていませんか? 食べること、他者と生きることをあらためて見つめなおす一冊。
...続きを読む感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
現代社会の1つの当たり前として「あなたらしさ」や「人それぞれ」の賞賛が挙げられるが、それらを拠り所にできる前提として他者からの承認が必要である。自らが他者に呼びかけられることで始まることを認めつつ、他者からの声だけで満たされないようにするためには、自らの存在を点ではなく線としてとらえる見方が必要。
Posted by ブクログ
20年前の自分に読ませていたら、頼りないタグを追い求めることにエネルギーを消費せず、踏み跡を刻む他者との出会に目を開くことができたのではないか。
とはいえ、今の自分を振り返れば唯一無二の私のラインがそこに確実にあり、そのムダの多いうねった線にも愛着を感じられるくらいの年の取り方ができていると気づく。
数字と色の概念のない部族の世界には、何かを「理想的」とする概念もないのかも知りたい。
Posted by ブクログ
選ばれる側と選ぶ側の話は本当に考えさせられました。いつのまにか、自分は選ばれる側にまわっているのだと気付かされた。色や数字の話も、そうですが人間の本来のあるべき姿(最初の原点)から時代が成長し、かけ離れて本質を見失ってしまう。感覚や感情など人間にしかないものを存分に味わい吸収するべきだなって思いました。
食べる時に数字だけ気にするようになった社会。美味しいと純粋に言えることほど幸せなことはないのかもしれない。
女性が弱くないとモテず、可愛いと思われないという話はまさに日本の社会が抱える、ジレンマで大人になるとその可愛さは痛い人へと変わっていく、やめ時を知らないといけないと思った
Posted by ブクログ
自分の感性で食べることを蔑ろにし栄養学的、医学的なものの見方で食べ物、食事方法を無理やり自分に課し続けると、いずれ今までできていた「普通に食べる」ことが困難になると警鐘を鳴らした1冊です。途中その様を不完全な人工知能になぞらえて読者に問いただしてきたところはハッとさせれらました。