あらすじ
◆貸借対照表、損益計算書など財務諸表類について、基本から最新の改正までコンパクトに解説。実務家が知りたいツボをおさえ、財務の初心者からベテランまで幅広く支持されてきたロングセラーの最新版。現在稼働している日経文庫で最古かつ最大部数。現在も着実に増刷を重ねている。
◆今回の改訂では、2021年4月から原則適用となり、2018年4月から早期適用が認められている収益認識基準を盛り込む。損益計算の第一歩である売上高の会計基準であるため、実務家たちのニーズは強い。
◆また、近年、企業価値分析のため財務諸表が見られることが増えているので、新しい章で解説する。
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Posted by ブクログ
会社の成績表とも言われる財務諸表について、貸借対照表・損益計算書といった基本的な項目から、最新の会計基準といった上級者向けの内容まで幅広く網羅した書。とは言え、ある程度の会計学知識が必要になる為、中々理解し辛い部分もあった。
経理はただ帳簿をつけてるだけ・会計なんてつまらないという偏見と反し、実に会計は奥深い。大企業になればなるほど、日々の取引内容が複雑化し見え辛くなる為、どの様な考え方で売上や費用を計上するかが重要になってくる。切り口の問題で、実態より過剰に利益が出ているようにも見えるし、逆もまた然りである。その中で実態により近づけ、健全に資金調達を実施する経理部は文字通り会計のプロフェッショナルであり、その大変さが身に染みて分かった。
とは言え、経理担当以外の人間にも、ある程度の会計リテラシーは大切である。数字は客観性を持つ一方、悪意のある人間により歪曲され得るからである。「貯蓄から投資」へと推進される中、数字に騙されて大損をこく事が無いよう、今後も会計の勉強を実施したい。学生時代は敬遠していた会計学だが、結構面白い事に気づけた事は良かった。