【感想・ネタバレ】ファン・ゴッホ 日本の夢に懸けた画家のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2019年12月15日

ゴッホ展のミュージアムショップでこの本を見つけました。
とても丁寧にゴッホの生涯が描かれ、代表作はカラーで掲載されているので、分かりやすいです。
弟テオとの関係、ゴッホ自身の生きづらさ、日本への憧れ。とても興味深いです。

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Posted by ブクログ 2019年10月18日

中途半端なゴッホの解説本ではなかった。
中心的なものを浮き彫りにして、ゴッホはなぜ?
を詳しく述べているのが特徴で、いい本に出会った気がした。

ゴッホは、27歳から描き始めて37歳で生涯を閉じる。
わずか、10年の間に、画家としての才能が開いた。
しかし、経済的には苦しく、弟テオの仕送りで生活して...続きを読むいた。
精神的にも、肉体的にもかなりの困難があった。
それでも、絵を描き続けたことで、ゴッホの絵が完成していく。
「ゴッホは生きることの難しい人間であった。」という書き出しが
ゴッホの人生を表している。「真剣さと気難しさ」
ゴッホは、たくさんの手紙を書いていて、その手紙から
ゴッホのあり方が、より強烈に浮かび上がってくる。
「極限にまで追い詰められながらも、
残された道(絵を描くことと手紙を書くこと)に
すべての力を傾注できるだけの強靭な生命力だった」

ゴッホはいう
「僕は何をするのがいちばんいいのか、
何かの役に立つことができないだろうか、
どうすれば何らかの問題をもっと詳しく、
それを深く知ることができるのだろうか。」

ゴッホは、宗教者になれなかったが、宗教の影響を大きく受けていた。
そして、絵を描くようになる。
老人の悲しみ 悲しみの女 ジャガイモを食べる人々。
「まさに、さらに伸ばしているその手で、
土を掘り返したのだということを伝えたい。」
手の労働 つまり 稼いだ手を表現する。
表情は、暗い。苦しんでいる人を描き、共振しているゴッホ。
その悲しみを描けていることに、驚きを感じる。

父親が死に、聖書の持つ威力とエミールゾラの生きる歓び。
闇の中の光は、どこにあるのかを問う。
そして、ゴッホは、テオと共同生活を始め
パリで 印象派の絵画に出会う。
光の存在。移ろう光の存在。そこから、色彩を深く理解する。

パリで、浮世絵に会うことで、模写し、
自然というものを捉え直していく。
平面的な表現の中にある 自然の偉大さ。

1887年 タンギー爺さんの肖像画を描く。
ユートピア、オーエンの空想的社会主義、日本への憧れ。
タンギー爺さんは、仏像のように 正面を向いている。
1888年2月20日 南仏 アルルの駅に降り立った。
ゴッホの目には、アルルは 日本のように見えた。
「淡いオレンジ色の夕日が地面の色を青く見せる。華麗な黄色の太陽」
ゴッホは、黄色を見つける。
ゴッホにとってみれば、宗教ではなく 太陽を重んじ
そして、太陽が放つ色 黄色が 大地に根ざした。

ゴッホの色彩感覚。そして、聖書の持つ物語性を
自分の解釈を加えて、構成する。
太陽の意味。ひまわり、そして 夜空に輝く星。
渦巻く ゴッホの人生を 深く考察した 良い本。

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Posted by ブクログ 2019年11月25日

正直期待していなかったのだが、しっかりとしたゴッホの人生を辿る一冊だった。
彼の画家になるまでと、画家になってからの10年の要点をまとめ、手紙や彼の絵から、画家本人の感情や宗教、家族や人間関係という彼自身の人生を垣間見ることができる。
書簡集も読んでみたい…

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