【感想・ネタバレ】倒れるときは前のめり ふたたびのレビュー

あらすじ

有川浩から有川ひろへ。その理由には意外な「ご縁」があった。子供の頃から愛してやまない「コロボックル物語」新作執筆の裏側、いつも心を寄せる書店や被災地、愛する本への想いなど。エッセイ等41本に加え、本を巡る恋を描いた短編小説「彼女の本棚」、『県庁おもてなし課』のサイドストーリー「サマーフェスタ」を収録。書き下ろしの「文庫版のためのあとがき」も掲載。人気作家の魅力がたっぷり詰まった、エッセイ集第2弾。

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有川ひろの倒れるときは前のめり ふたたびを読みました。

有川ひろが日頃考えていることが紹介されています。
インターネットの匿名性を利用したクリエイターへの攻撃についても主張を展開しています。
読書感想文や作者への手紙を学校の授業として書かせることの是非についても書かれています。

また、有川ひろが気に入っている本も紹介されています。
紹介されている本にはkonnokが気に入っているものも含まれていますが、知らなかった本はそのうち読んでみようと思いました。

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2025年08月12日

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予断がない事が強みだという事、作品と作家の内面の関係性に関する考え方など、著者の輪郭をよりハッキリ感じました。特別収録小説にはやっぱり心震えました。新刊を楽しみに待ちたいです。

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2025年04月20日

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数年前に、倒れるときは前のめりを読み、感想を残していた。それを読んで反省しきりである。今回のふたたびには、同一化願望について書かれていた。
自分と嗜好が100%一致する人は、この世に存在しません。
ハッキリと書かれていて、目が覚めた気分だ。著名人に対してもそうだが、私はどうも、周りにいる人に迷惑な願望を抱いて(伝えはしない)周りの人が自分の理想どおりに振る舞ってくれないとストレスを感じてしまう癖がある。馬鹿げた癖だ。もうやめよう。

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2023年01月09日

購入済み

すっきり!

気分爽快、すっきりした読後感だ。土佐のはちきんの言いたい放題。言って!言って!もっと言って!という感じ。
読んでいて、そうそうと何度も相槌を打ちたくなるし、あ~~代わりに言って貰ったわ~~と、溜飲を下げる事も有って、久々に、すっきりさせて貰った。
それと、紹介された本、読んだ事の無い本は、読んでみなくては….….急いで、購入しよう!

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2022年08月23日

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2022/08/15
エッセイ集について
今までの色々な本や雑誌などに収録されていたあとがきやコラムなどを前作に引き続きまとめたものです。こういうまとまったものが読みたいと思っていたのでとてもありがたいです。
有川さんの色々な考え方を、このエッセイから知ることができて、共感できることも非常に多くありました。なるほどなと思わされること、作家の立場で色々な作品を世に送り出してきた人だからこそ見える世界などのことについては読む度に新鮮さがあります。

小説について
一つ目はすごく短いですが、この短さの中に色々な要素が詰まっていて、これだけでも心温まる話だなぁと思います。対になる話が載っている本ももう一度読んでみようと思います。
二つ目はもう少し長めですが、有川さんにしてはほろ苦いというか、珍しい終わり方をする話だなーと思いました。
この短さの中で、一通りの心情を読み手に喚起させるのは本当にすごいなと思います。
場面の移り変わりがとても自然で、自然と話の中に引き込まれ、男女どちらかに肩入れしながら読んでしまう、そんな仕掛けがあるように感じました。

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2022年08月16日

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このシリーズ大好きなんです。
自分の知らなかった世界を知る事が出来て読書しながら調べてみたり。
作者さんの本や世の中に対する思いになるほどなと素直に感心出来ます。また最後には短編小説もあり、毎日楽しみながら少しずつ読み終えました。

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2022年07月22日

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ネタバレ

有川ひろは、言わねばならぬことは躊躇せず言う人だ。
だから作らなくていい敵をつくることもあるのかもしれない。
けれど、読者の心を耕すことがこの先も本を売ることに繋がり、本を売ることは本に係わる人たちの仕事を担保することであり、ひいては経済を回すことであるという信念のもとそれは行われる。

この本でも、ネットを通じて自分の趣味趣向を押し付けることがどれだけ他人の心を傷つけるのかと、何度も何度も書かれている。
同じ話を、結構念入りに何度も書いていても、通じない人には通じない。
そのもどかしさも含めて、有川ひろは正直に本書に記している。
それは、若い読者に対する大人の責任と考えるから。

甘々な恋愛小説を書くイメージの強い作者だけれど、本人は結構骨太で勝ち気で頑固。
それが作品に直接反映していないところがいいなあと思うのだ。
読者は、作者が書きたいことをもっと積極的に受け止めに行こうよ。
若い読者に媚びず、きちんと大人として若者に接する大人というのは、なかなかに貴重な存在だ。
そして、折る程度大人のコマッタちゃんに対しては、それを是正するご縁はございませんと切り捨てる。
そこがいいなあと思うのだ。

稀代の読書家・児玉清さんへの想い、『コロボックル物語』への想い、新井素子へのあこがれ、植松努への共感。
どれもまっすぐに強い気持ちが伝わってくる。

「倒れるときは前のめり」
これ、倒れるにしても、少しでも前へという著者の思いと「受けて立つ」という著者の覚悟が感じられて、とてもいい言葉だ。
うっかりすると私も前のめりに斃れてしまうかもしれない危険で魅力的な思想だ。
「お天道さまは見ている」という言葉とともに胸に深く刻んでおこう。

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2023年01月01日

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有川ひろさんのエッセイ集。
エッセイ集の中には、有川ひろさんの迫力ある伝えたい言葉が溢れていた。

東日本大震災のとき、電源も必要ない、腐らない、誰もが交換できる雑誌、本がどれだけ救いになったのか

阪神淡路大震災にまつわる鎮魂。
鎮魂は権利でも義務でもない、自由であるがゆえに責任もある。押し付けるものではない自由と責任がある。
「言葉」がインターネットに溢れている怖さと責任、より良いものにしていきたい意志。

様々な考えや伝えたいことが折り重なっていた。

短編読み切り「サマーフェスタ」。
切ない。
わかっていた切なさ。
でも、言葉にできた。言葉をもらった。
だから、次へ進めた。
有川ひろさんの苦い話もよかった。

読み終えて....
あーここ2年ほど小説をほとんど読んでいなかった。
心が攻撃的になっていた気がする。
小説という物語に入って、現実に帰ってくる。
現実に帰ってくる時は、違った雰囲気を感じ取れる感覚とその余裕を持ち帰っていた気がする。

小説は心の水。
枯れてしまうもの。
命を吹き込むもの。

本屋さんにもひさびさに行ってみよう。
ステキな言葉にであるかもしれない幸運を期待して。

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2022年09月05日

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シアターの続編がなかなか出ない理由がわかりかなりガックリしました。この悲しみを癒してくれる新作が出ることを待ち望んでおります。

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2022年07月21日

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有川ひろさんの芯の強さや姿勢のぶれなさがいいなと思う。反発や批判もきっと多いのだろうけれど,変わらないでほしい。

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2022年07月07日

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大好きな有川ひろさんのエッセイ集 
ふたたび

「浩」から「ひろ」へ変えた理由をはじめ、人生最高の十冊、震災を絡めた話等に短編2編を含む豪華な一冊でした。

有川ひろさんの小説は勿論好きだが、芯の強さ、本や高知への愛を感じるこのエッセイ集も大好き

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2022年06月26日

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エッセイ集第2弾!

『コロボックル物語』の執筆の裏側を知れて良かったなと思います。また、有川さんにとって好きな作品を知ることが出来たし、言葉を尽くして説明されていたなという印象です。

SNSの運用について多く書かれていたかなと思います。言葉は刃物であるという言葉は、あるアニメで主人公が話していた言葉でもありますが、言葉を扱う立場にある有川先生がおっしゃるからこそ、説得のようなものがありますね。

「国語の学習」「学校や家庭での教育」
教員を目指す上で、頭に残しておきたいと思いました。分かっていても、教育という共同体では口に出すことも難しかったりしますが…。

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2024年05月14日

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このエッセイでは、SNSでのメッセージについての苦言がありましたが共感できました。 「好き」ど書くのは良いが「嫌い」というのは相手を傷つけるのでやめよう。その通りだと思います。
嫌いと書かれた人が読んだらどういう気持ちになるか考えないないのでしょうか。自分の日記に書くのとは違います。有川さんがおっしゃる通り、ネットは公共の場です。

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2023年03月05日

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初読。有川さんのエッセイを読むと、この方が何を絶対に譲れないと考えているのか、そしてそれを表明することを怖れないのかがよくわかる。今までも多くのものと戦ってきて、これからも戦っていく人なんだろうなあと思う。

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2022年08月25日

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作者のエッセイ集と2話の短編集。作者ならではの視点で高知の事が書かれている。有川浩から、ヒロに変わった理由がわかった。

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2022年06月26日

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