【感想・ネタバレ】わたしが障害者じゃなくなる日 難病で動けなくてもふつうに生きられる世の中のつくりかたのレビュー

あらすじ

障害者なんて、いないほうがいいのでしょうか?

難病をかかえ、人工呼吸器とともに生きる著者からのメッセージ。
人は、ただ地面が盛り上がっただけの山の景色に感動できるのだから、
同じ人間である障害者に感動できないはずがない。必ずそこに価値を見いだせるはず――。
重度障害者として暮らす著者が、その半生をふりかえりながら、
障害とはなにか、人間の価値とはなにかを問いかけます。

著者は東京都女性活躍推進大賞を受賞し、
障害者問題のオピニオンリーダーとしても活躍中。
「合理的配慮」など障害者理解に欠かせないテーマも取り上げ、
「共に生きる社会」をみんなでいっしょに考えるための1冊です。

(本文より)
わたしは生まれつき、脊髄性筋萎縮症という、とてもむずかしい名前の病気にかかっています。
どんな病気なのか、かんたんに言うと、体の筋肉がだんだんおとろえていく病気です。
みんなが当たり前のようにしている、かけっこも、ボール投げも、リコーダーを吹くことも、
そう、呼吸をすることだって、ぜんぶ、筋肉がないとできません。
その筋肉がだんだんなくなっていく病気です。
だから、みんなができることが、わたしにはできません。
小さなころは自分の足で立って歩けたけど、今は車いすを使わないと動けません。
本のページをめくるのだって、だれかの助けがないとむずかしい。
息をすることも、人工呼吸器という機械を使わないと、できないのです。

わたしは、重度障害者と呼ばれています。重い、障害のある、人。
たしかにそうかもしれません。
でもね、じつは、わたしに障害があるのは、あなたのせいなのです。
そう言ったら、おどろきますか?

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

「障害」とか「障害者」の概念。
私たち日本人は凝り固まってるかもしれない。
それを柔らかくほくじて「こうなんじゃないかな」と差し出してくれた。
すごくわかりやすくて、子どもから大人まで、みんなに読んでほしい。
そして、みんなでインクルーシブな社会を目指せたらいいな!

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2024年02月04日

Posted by ブクログ

素晴らしい本です!
お子さんでも読みやすい。
楽しく読めて、価値観を、揺さぶられます!

世の中に広めたい本。

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2023年05月03日

Posted by ブクログ

読み仮名もあり、わかりやすい言葉で書かれているので、幅広い年代の方が読める。それでも大人にも気づきの多い一冊。

障害の種類や程度は人によってさまざまなので、この本が伝えることがすべての方に当てはまるかはわからないし、時に複数の合理的配慮が相反するようなこともあるだろう。そういった対応や解決をどう考えるべきかは、読者自身で今後考えてゆかねばならないのかもしれない。
考えの入り口として良い本だったと思う。

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2019年07月09日

Posted by ブクログ

むすがしい内容を含んでいますが、小学生中学年くらいから読める優しい言葉で分かりやすく書かれています。

著者の衝撃的で楽しい経歴、障害者の直面する問題、だれだって障害者になりうる事。などなど

障害者だけの問題ではなく、子供に妊婦、お年寄りだれでも普通に生活できる社会であるべきと説いています。おそらくだれが読んでも有益な本です。

挿絵も可愛いです♪

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2019年06月06日

Posted by ブクログ

障害とは何か?医療職として働いている自分が、考えなければならないこと、また障害者とどう向き合っていったらよいか、人々がより良い暮らしをするために、どう行動するべきかが理解できる。著者であるご本人が難病を患いながら、どう暮らし、社会に対して何を思い、行動しているかが書かれている。医療職として障害者と関わる中で、考えなればならない点に気づかされる。

個人的に好きな文
障害をなくすには、その人が頑張って解決するのではなく、社会全体を変えていく事が大事。障害者が頑張るのではなく、障害があっても暮らしやすいように諦めなくていいように、社会がもっと頑張る。

「死にたい」と「生きるのがつらい」はべつもの。
「尊厳死」とは、治る見込みのない人が、「もうこれ以上治療はしなくていい」と決め、自ら死を選ぶこと。わたし自身が人工呼吸器をつけながら、思うことは、心の底から死にたいと思っている人なんて、絶対にいないということ。死にたいという人が、本当に思っていることは何か。それは呼吸器をつけてベットの上から一歩も動けない人生に絶望している。死にたいという人に、「なぜ生きるのがつらくなってしまったか」ということに耳を傾けて、その原因をなくしていくとが大事。

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2021年03月15日

Posted by ブクログ

生きずらさを抱えている人に合わせた社会を創れば、他の人にも生きやすい社会になるのでは?という投げかけを本書から受け取った気がする。

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2020年09月30日

Posted by ブクログ

【身近にいる人たち】

「障害」とは、健常者そのものや、健常者達が作った社会だと思う。
そして当事者達が心の中に「作らされている」ものでもあると思う。
怒り、諦め、悲しみ、苦しみ… 何層にも重なってしまえば無理もない。

身体障害者は、不得手が目に見えるたり、活動しづらいかもしれない、ただそれだけ。
健常者と呼ばれる人には不得手は無いか? 苦手は無いか?誰の助けも受けずに行きたいられているか?

誰もが人に助けられて生きている。

この本は小学生の時に是非読んで欲しい。
これからの「普通」を学んで欲しい。

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2019年08月06日

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