【感想・ネタバレ】B級恋愛グルメのすすめのレビュー

あらすじ

美味しい食とお酒があるところ、恋の香りあり!(ただしB級!?)深夜の女一人ラーメン、日本酒仲間との彼氏列伝トーク、傷心旅行先で出合った極上のウニと蟹、焦げてて苦いバレンタインデー、オムライスで意気投合した元夫、同じ相手との再婚式レポートetc.…。恋愛小説家ならではの嗅覚で見つけた、恋と美食の美味しい関係。文庫刊行時に追加された妊娠・出産時のエピソードも収録!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

島本さんの小説は何作か読んでいますが、エッセイを読むのは初めて。小説は繊細で触ると壊れそうな不安定さが魅力のひとつなのに、何ですかこの馬鹿らしさ(褒めてます)。深夜にすっぴんでラーメン食べに行ったり、フランス映画は『水戸黄門』だという持論を展開させたり、意外すぎる。そして食べ物の描写が上手すぎる。エッセイ開始当初はバツイチだった島本さん、元夫の佐藤友哉さんと再婚するにあたり、再婚式をあげるくだりも面白くて、個性的なお母様の話でリアルに噴き出しちゃいました。巻末の佐藤さんの解説も含めて、ごちそうさまでした。

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2016年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

題名に惹かれて

男女で恋愛相談できる彼女が素敵
そして すなおに聞ける柴君がすごい
男の人 なんで そんなに ぬけてるのー
って思うが すんなりできる人も怖いなあ


一生平行線なんだろうな これって
(だから乙女男子 素敵と思うが
 恋にはおちないもんなのかな

バレンタイン現金事件が すごく怖かった
それって あげなくても いいのでは
びっくりでした

再婚と出産の話は ちょこっとでした
彼女はエッセイでは 内面があまり垣間見れない
小説とは 繋がっていかない 人物でした
かわいい女子 だなー 普通の

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2019年03月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

はっきり言って期待外れだった。
このエッセイが特別下手だというわけではないのだけど、私の期待値が高すぎたのだろう。

ナイーブな内面を繊細にすくい取る文章力と構成の巧。
彼女の小説を読んで、才能の発露は年齢とは無関係なのだと思い知らされたこともあり、異常にハードルを上げてしまったのかもしれない。

武田百合子の「富士日記」のように、無邪気なくらい素直なまなざしと、物事の本質をとらえる鋭い視線を感じさせるような。
または、よしながふみの「愛がなくても喰っていけます」のように、食に対する妥協を一切持たないような。
そんな文章を期待していた。(よしながふみはマンガだけれど)

いや、ゆるい。
っていうか、中途半端。
恋愛小説家ってことに縛られ過ぎだったんじゃないの?
恋愛小説自体にもあまり興味がない私は、ましてやエッセイで全然知らない他人の恋愛事情なんか知りたくもない。
食だけでいけなかったのかなあ。
食と恋愛を結び付けるのに、無理やり感がぬぐえなかった。

そして何よりも残念だったのは、適当に書き流したかのような文章。
本職は小説家だもん、という気持ちがなかっただろうか。
小説での繊細さはみじんも感じられなかった。

けれど、東日本大地震の日の、その時の光景を書いている部分だけは違った。
そこはやはり、辛く哀しいことを思い出してしまう人にもきちんと配慮して、とても丁寧な文章になっている。
ということはやはりそれ以外の部分は…と思ってしまうのだ。

例えば大阪の町をひとりで歩いているときに、職探し中だと勘違いされた話。
“(ちなみにお水系ではなく、ごく普通の飲み屋でした)”
そもそもごく普通の飲み屋も水商売では?

そして傷心の北海道旅行。
札幌駅から小樽行きの列車に乗った時のこと。
“駅からちょっと離れると、白い平原と雑木林だけが延々と続いている。まっさらな雪にキツネの小さな足跡が点々と付いていた。”
札幌小樽間にこのような場所ありましたっけ?
札幌市内だと、住宅が途切れたところに雑木林が見える場所はあるけれど、平原はないでしょ?
小樽市に入ったらほぼ海と山に挟まれているし…。
これは脳内のイメージ映像なのではないでしょうか?
野生の鹿もクマもいるけど、キツネは見かけたことないしなあ。

全体的に、彼女に対する信頼が一方的に下がった一冊。
“『少年のような男性』と『子供化する男』というのは、似て非なるようである。”
というところだけは、なるほど!と思ったけれど。

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2016年02月26日

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