あらすじ
…弟だなんて、知りたくなかったな
高校3年の春、遠坂和泉は弟・矢野馨と再会した。
両親の離婚で離ればなれになって7年、
寮の相部屋で再び一緒に生活することに。
低くなった声、赤く染まった髪、大人びた表情、知らない名字……
何もかも変わってしまった彼に
最初は弟だと気づかず惹かれていく和泉。
兄弟同士のはずなのに、胸に芽生えたこの感情は…?
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Posted by ブクログ
上下合わせてのレビュー。
実の兄弟モノというヘビーな設定ではあるものの、優しい人しか出てこないので、シリアスだけど重たすぎず、読みやすかったです。
弟が兄に執着し始め、恋を自覚していく過程も生々しくて良かったですし、一度は弟だからと突き放そうとした兄が、やっぱり諦めたくないと徐々に気持ちを自覚させていく所も良かったです。
兄弟ではあるけれど、それを外してみたら普通の高校生の恋物語で、学校のジンクスにあやかって告白をしようとするところなど、可愛らしかったです。
2人は苗字も違うし、見た目も似ていないので、2人が血縁者だと言うことを唯一知っている(と思われる)のは実の母親のみですが、この母親もその事実に気づかないふりをします。
幼い兄弟を自分の都合で引き剥がしてしまった母親のせめてもの償いなのか、本当に祝福しているのかは定かではないですが、どちらもあるように見えました。
「僕等に名前をつけるなら」というタイトルに絡めた番外編が素晴らしくて、自分たちが兄弟である事は言わなければ誰も分からないし、これからも普通に恋人同士として生きていったらいいよねという明るいラストでした。
普段のあがた先生の作品に比べるとエロは少なめですが、あがた先生らしく、性器がすごいリアルな描写なので生々しいエロさがありました。紙で買ってよかったです。
切ない
最後の書き下ろし、せつなかったせつなかったです。
本編では、弟と知らずに恋に落ちかけて(?)しまったお兄さんが実の弟と知ってからの心の葛藤がすごく伝わりました。
この先どうなっていくのか楽しみです。
リアル兄弟もの、いいですね!
弟がグイグイくるの好きです。
兄を追いかけて遠くの学校に入学する執着が好きすぎます。
作品全体がずーっと暗めの雰囲気なのも好みでした。
気になります
ちょっといいなと思っていたら、兄弟だったなんて辛すぎでしょ!しかも、分かってからもドンドン惹かれていく。いいとこで終わったので続きがきになる。