【感想・ネタバレ】入門Haskellプログラミングのレビュー

あらすじ

「コンピュータのプログラミング」から脱却し、
“学術”ではない、実用度重視のHaskell入門書

Haskellは、関数型プログラミングを研究する対象としての側面が強すぎ、一般的なアプリケーション構築を目的とした開発言語の側面が、おざなりにされがちでした。そのため、他の言語(JavaとかC/C++とかC#とか)がこなす、ありふれたアプリケーションをHaskellで構築しようとすると、キーボードを叩く指が止まってしまうことがありました。本書は関数型プログラミングの基本を押さえつつ、実用的なプログラムを書けるようなレベルに誘う一冊です。

もちろん、そのためにはプログラミング言語としての基礎的な知識や、Haskellならではの技法・手法の理解が欠かせません。本書では、最終的にI/Oを使用し、乱数を生成し、DBアプリケーションを作れるところまで道筋を示します。

二度とHaskellに触れないとしても、この言語(と、その思想)に触れることで、
・安全で機能的なコードを書くこと
・問題を注意深くモデル化すること
を身につけることができます。

この本は、
・プログラミングスキルとプログラミング言語の理解を次のレベルに引き上げたい、既存のプログラミング経験のある人
を対象としていますが、根気強く読み解いていけば、必ず視野は広がります。

本書は
Will Kurt , "Get Programming with Haskell"
ISBN 9781617293764, Manning Publications Co., 2018 March
の日本語版です。

※本電子書籍は同名出版物を底本として作成しました。記載内容は印刷出版当時のものです。
※印刷出版再現のため電子書籍としては不要な情報を含んでいる場合があります。
※印刷出版とは異なる表記・表現の場合があります。予めご了承ください。
※プレビューにてお手持ちの電子端末での表示状態をご確認の上、商品をお買い求めください。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

Functor、Applicative、Monadが分かりやすく解説されていてHaskellで関数型プログラミングの基礎を学べる読み応えのある本。再読したい。

0
2023年11月18日

Posted by ブクログ

最初はやや物足りない感じがしていたものの、Unit 5「コンテキストでの型操作」がすごく良かった (それ以降も良かった)。Functor、Applicative、Monadを曖昧なままにしないで、図を使ってしっかりと何が違うのか、なぜ必要なのかを解説してくれる。Haskellの本らしくないともいえる親切な構成で、関数型プログラミングの経験がない読者にもちゃんと理解してもらおうという意図が伝わってきた。Haskellは確かに理想的に見えるが自分には難しすぎると興味をなくしていたところ、もう一度やってみようかなという気にさせてくれる本だった。

0
2020年05月24日

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