【感想・ネタバレ】范蠡 越王句践の名参謀のレビュー

あらすじ

「臥薪嘗胆」「呉越同舟」など、数多くの故事を生んだ中国春秋時代の呉と越の戦い。その戦いにおいて、卓抜した軍才と優れた政治手腕で越に勝利をもたらし、越王句践に覇をとなえさせた名将が范蠡である。しかしのちに王との確執から官を辞し、商人として巨財を築くもその富を周囲に分け与えるなど商人の鑑としても名を残した。いわば、軍師と豪商の二つの人生を成功させた稀有の才能をもった、中国の歴史上でも類稀な人物といえる。本書は、そんな范蠡の稀有にして波瀾に満ちた生涯を、雄渾な筆致で描き出した長編歴史小説である。日本でも、南北朝騒乱の時代、南北朝方の忠臣・児島高徳は、隠岐に配流された後醍醐天皇の館の庭の桜の木に「今の時代にも句践王を支えた范蠡のごとき忠臣がいます」と書して天皇を激励したという故事がある。中国のみならず、日本においても、その忠臣ぶりは著名だったのである。PHP文庫書き下ろし中国人物シリーズ。

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Posted by ブクログ

軍師(参謀)と言えば三国志の諸葛孔明が有名だが、そのずっと前の時代の史記には名将范蠡(はんれい)がいる。
史記に出てくる登場人物で一番好きです。
軍師と豪商の二つの人生を駆け抜けた姿には魅了させられる。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

一進一退の呉越の戦いで光る主人公の活躍。彼の第二の人生での身のこなし方は普通の人には真似は出来ません。
感想としては「おごれるもの久しからず」でしょうか。
4569574351  412p 2000・8・15 1版1刷

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2010年11月21日

Posted by ブクログ

春秋時代を代表する越の名軍師。作中では孫武の門下生として兵法を学ぶ。呉では夫差が越では勾践が名君だったが次第に奢るようになり呉では伍子胥が諫言して死を賜るが越では范蠡は身の危険を感じて早い段階で引退する。そして商人となり巨万の富を得るまでになる。呉越同舟、臥薪嘗胆、狡兎死して狗煮られる、と呉や越に代表されることわざが多い。

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2020年04月19日

Posted by ブクログ

前500年ごろ。越王句践に仕え,呉王闔閭,夫差との争いを制した参謀范蠡の話。范蠡は孫武の唯一の弟子とも言われ,呉の闔閭と争った際も,呉の伍子胥にも引けを取らない参謀であった。晩年には,王句践とは苦を共には出来るが楽を共には出来ないものと感じ職を辞し,陶朱と名乗り,他国に行って商売を始めた。利益は1割と定めて暴利はむさぼらず,貧窮者には手厚い保護を与えるので人々は陶朱公と読んで尊敬した。

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2010年05月23日

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