あらすじ
量子コンピュータの仕組みがイラストでわかる
量子コンピュータはこれまでのコンピュータでは解くことができなかった問題を解くことができる可能性を秘めており、実用化に向けて期待が高まっています。
一方で、量子コンピュータが計算する仕組みは、これまでのコンピュータとは大きく異なり、その理解には量子力学の基本的な考え方が不可欠なため一般の人には敷居が高いと考えられていました。また、ニュースなどでは量子コンピュータの正しい姿が伝えられていない部分もあります。
本書では、量子コンピュータが注目された経緯から説明し、量子コンピュータを理解する基礎となる量子ビット、量子ゲート、量子回路、量子アルゴリズムなどを、イラストを使用しながらわかりやすく解説をしていきます。また、各方式の量子コンピュータの仕組みを解説し、情報に流されないしっかりとした知識が身に付く構成になっています。量子コンピュータの仕組みがわからず開発のイメージがわかない方や、最先端の技術を一早く追いかけていきたい方、これから量子コンピュータの勉強をはじめようとしている方にオススメの1冊です。
【本書のポイント】
・量子コンピュータによる計算の仕組み、利点、扱う方法などがわかる
・ニュースの情報に流されないための知識が身に付く
・図解を多数交えているため、初心者にもわかりやすい
「量子ビット」を使うと、なぜ「超並列計算」ができる? 莫大な計算結果の重ね合わせ状態から、答えを1つに確定できるのはなぜ? まったく新しいしくみによって、現在のスーパーコンピュータをはるかに凌ぐ力を発揮する量子コンピュータ。研究の最先端にいる著者が従来のコンピュータの仕組みと対比させながらその基礎と実現にむけた試みを平易に解説。
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
量子ゲートを用いた量子もつれや量子テレポーテーションについて実際に計算して確かめられる点は面白い
実用的なアルゴリズムは雰囲気でしか書いてないので、そのあたりは物足りない
Posted by ブクログ
タイトルからよくある抽象的な話ばかり本のような印象だったが、中身はきちんと概念を図表で分かりやすく説明してくれており、全くの初学者にはよい本だと思った。
Posted by ブクログ
一般的にその名称が知られるようになって、かなりの時間が経つ量子コンピューター。その概要だけでも理解できればとチャレンジしてみたが、全く考えが甘かった。理解できたのは、量子コンピュータのクラシフィケーションと運用上(しばらくの間は)古典コンピュータとの組み合わせとなるということのみ。本著は項目立てもシンプルで、おそらく非常にわかりやすい(はず)なのだが、論じている内容そのものが摩訶不思議すぎて、全くついていけなかった。量子力学を本性的に理解できる能力を持った人達とそうでない人達の差というのは、過去にあったどんな集団ギャップよりも大きなものなのではないかと感じた。
Posted by ブクログ
新年早々、お客様に量子コンピューティングについて一席ぶたなくてはいけなくなったため、(資料は専門の人が準備したものを使うことにして)付け焼き刃でお勉強。なんせ僕の量子コンピューティングに関する知識は 2005年だかそこらのブルーバックスで読んだきりで、最近の D-Wave やら Google やらの知識は IT Media で読むレベルに留まっているものだから。とは言うものの、2005年当時から量子ゲートについては概念的に大きなジャンプがあったわけではなく(当たり前か…)、アニーリングが現実味をおびてきたくらい。
量子コンピューティングの概要から詳細まで段階的に追っていく構成が素晴しく、初読者向けにも分かり易い一冊。
Posted by ブクログ
絵で見てわかるとあるが結構難しい本。
ただし、量子コンピューターを理解しようと思うのでは、かなりベーシックなところで有効なのではないか?
先に量子コンピューターの標本を読んでからの方がいいかもしれない。