【感想・ネタバレ】我々は生命を創れるのか 合成生物学が生みだしつつあるもののレビュー

あらすじ

生命とは何か。この根源的な問いに迫るために、いま、わからないなら自分でつくってしまおうというアプローチが有力視されている。いわば、時計がなぜ動くかを知るにはとにかくつくって、そこからしくみを考えよう、という発想だ。「合成生物学」と呼ばれるこの新しい考え方が、いま先端をゆく生命科学者の間で大きなトレンドとなっている。本書は、合成生物学に取り組む研究者たちを横断的に取材して歩き、それぞれの生命観に迫ることで「生命とは何か」を輻輳的に考える試みであり、科学に造詣が深く、SFからノンフィクションまで縦横無尽に手掛ける著者ならではの意欲的企画である。人工生命を供養する墓を建てたり、クックパッドに生命のレシピを投稿したり、「つくったときやばいと感じたら生命」と嘯いたり、微生物のゾンビやフランケンシュタインをつくったりと、各人各様の生命観、そして彼らの中の神や哲学らしきものとが織りなす、いま最もスリリングな生命探求。ブルーバックスウェブサイトで1年余り連載した「生命1.0への道」の書籍化!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

生物学の中でも、「生」と「死」がどこからどこまでというのは意見が分かれているそうな。
まぁ、京極夏彦も「死体は暫く生きている」とか語っているし、さもありなん。

生物の起源を語りながら、問われるべき「では、どこからどこまでを生物と呼ぶのか」を示し続ける本作。
ただし、哲学的な論争であれば「生きているとは、個々や文化によって変わる」と語ってもいいけど、あくまで学問としてはどこかで線引きしないといけないかなぁ、とか思うな。
それが心停止であれ脳死であれ、(少なくとも学問は)明確な線引きをしなければ立ち行かない。数学の公理を疑っても仕方がないように、仮でも「生」と「死」を決めなければならない。

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2025年12月15日

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