【感想・ネタバレ】虹にすわるのレビュー

あらすじ

――職人気質の先輩と、芸術家肌の後輩。
性格も能力も正反対のアラサー男子が、“10年前の夢”を叶えることにした。――
椅子作りの才能があるのに、実家のじいちゃんと修理屋をしている徳井。
椅子への情熱を持て余し、大手工房を飛び出して、徳井のもとへやってきた魚住。
違うタイプのふたりが、学生時代の約束にしたがって、小さな工房を始める。
不器用なふたりは、友情でも恋でも仕事でもギクシャク……。
それでも、お互いの能力を誰よりも認め、お互いの存在を誰よりも求めていた。
正反対のふたりだから、かなえられるものがある! 夢を失いかけたふたりが、つまづきながらも、同じ未来に向かって歩き始める。

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Posted by ブクログ

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フォロー中の方たちのレビューに惹かれて手に取った本。

緻密な作業が得意な職人肌の徳井と、アイディア豊富な天才肌・魚住のふたりが、何やかんやで椅子の工房を立ち上げ、互いを認め合い、これからもふたりでやっていこうと決意するまでの物語。


…などとまとめてしまうと、すごくつまらなそう。レビュー下手くそでごめんなさい。
fukuさん、tamazusa-doさんのレビューを読んで下さいませ。
面白くなかったとは言わないけれど、良くも悪くも全体に薄味に感じた。

ふたりの凸の部分、凹の部分、ともにさらっとしているからか。
木工や椅子についての描写に、驚きがなかったからか。
それぞれにお似合いの女子も登場するのに、それほど恋愛要素にもならなかったし。


むしろ、魚住の恋人のぬいぐるみ作家・胡桃がイイ。
自分の感性を貫く強さがある一方で、恋もして、現実的でもあって、魅力的。

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2021年05月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ゆったりと進んでいく物語。
正反対の気質なコンビなので、椅子への情熱や思い入れも全く異なる2人だけど、不思議とかみ合うコンビ。
途中の家具作りの手法説明にあったような、へこみと出っ張りをぴったり合わせる「組み手」を体現したような2人だなと思いました。“つなぎめをぴったり合わせるのは難しいけれど、うまくできれば美しくて強度も高い。”
2人の作る椅子は、きっと同じように美しくて強度も高いんだろうな。

どこでどう生きていくのか、自分の意思で決めるというのも、隠し持つプライドや自分への言い訳、周りの視線、いろんなものが邪魔をして、なかなか難しい。それでも自分で選んでいかなきゃいけないんですよね。

胡桃ちゃんの作る作品も実際に見てみたいと強く思いました。笑

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2021年02月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

椅子作りの技術は持っているけれど自分に言い訳し続ける徳井。
アイディアは豊富だけど爪が甘い魚住。

田舎に戻り祖父の修理屋を手伝う徳井のもとに転がり込んできた魚住。
2人で椅子工房を作ろうと意気込む魚住に戸惑いながらも
椅子作りに協力するようになった徳井。

2人で完成する2人。
そういう存在の人がいるって素敵かもしれない。

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2020年04月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

久しぶりの瀧羽麻子さん。いまの自分の気持ちにとても合ってて読みやすかった。二択で悩むとことかシンクロしたなあ。重くなく日常ぽくてフワッと読めるものがいまの自分には合ってる。

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2019年12月31日

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