【感想・ネタバレ】暗い夜、星を数えて―3・11被災鉄道からの脱出―(新潮文庫)のレビュー

あらすじ

遺書は書けなかった。いやだった。どうしても、どうしても――。あの日福島県に向かう常磐線で、作家は東日本大震災に遭う。攪拌(かくはん)されるような暴力的な揺れ、みるみる迫る黒い津波。自分の死を確かに意識したその夜、町は跡形もなく消え、恐ろしいほど繊細な星空だけが残っていた。地元の人々と支え合った極限の5日間、後に再訪した現地で見て感じたすべてを映し出す、渾身のルポルタージュ。(解説・石井光太)

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Posted by ブクログ

ネタバレ

震災で津波を経験した綾瀬さんの手記。
実際にその場にいたからこそのリアルな描写と、不安感がよく伝わりました。情報が抑制されているだろうことも。
キレイゴトだけじゃない気持ちも正直に書かれていて、当時の自分を重ねながら読みました。
震災のことは、当事者以外は「本当の」辛さが分からない、だから語ってはいけない、と思ってしまいがち。しかし、それぞれにその時を生きたのだから、それぞれの視点で語っていい、それぞれの視点でしか見えないものがあるはず、と勇気づけられた気がします。

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2021年04月03日

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