【感想・ネタバレ】帰郷のレビュー

あらすじ

戦争は、人々の人生をどのように変えてしまったのか。帰るべき家を失くした帰還兵。ニューギニアで高射砲の修理にあたる職工。戦後できた遊園地で働く、父が戦死し、その後母が再婚した息子……。戦争に巻き込まれた市井の人々により語られる戦中、そして戦後。時代が移り変わっても、風化させずに語り継ぐべき反戦のこころ。戦争文学を次の世代へつなぐ記念碑的小説集。第43回大佛次郎賞受賞作。

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Posted by ブクログ

戦争をテーマにした短編集。
特に好きだったのは「鉄の沈黙」「夜の遊園地」
何度でも読み返したくなる。

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2026年02月03日

Posted by ブクログ

様々な立場の人たちの戦中戦後を描いた短編集
戦争の悲惨さはもちろん、戦後の日本で生き延びようとする人々の情景が伝わってくる

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2025年12月14日

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浅田次郎さんの短編6作
「母の待つ里」で落胆して以来手にしてこなかった浅田作品だけれど本作の中でも特に「帰郷」と「不寝番」を読んで私がかつて愛した浅田ワールドが蘇ったようで痺れた。

「帰郷」
戦場から故郷長野に戻った主人公はそこで戦場以上に辛い思いをして何かを求めて東京に出る。
そこで出会った娼婦のマリアに自分の居場所を求めた彼は、今まさに「一緒に死んで欲しい」という言葉を待っていたマリアに「一緒に生きてくれ」と頼む。

「不寝番」
まさに私が抱く浅田ワールド。
時を隔てた兵士が2人その時の壁を超えて顔を合わせる。
戦時と平時それぞれの時に立つ2人はそれぞれの日本に思いを馳せる。

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2025年05月27日

Posted by ブクログ

重かった。重くならざるを得ないが。短編集なので、なかにはちょっとはてな、と言う感じの話もあったけど。浅田次郎っぽくはない。

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2024年07月27日

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 第二次世界大戦終戦前後の短編4話と、もう少し経ってからのお話し2話。

 終戦まで生き延びたのに、事情があって故郷に帰れない復員兵、戦争で家族や家をなくし苦労を強いられた人々のお話。

 お陰様でぼんやり生きてるけど、二度と戦争をしてはいけないと思い続けなければいけないな。

 浅田次郎さんの本は歴史小説でも、戦争が題材の小説でも読みやすい。日本語が美しいからかな。なのにエッセイは爆笑出来るし。大好きな作家さん。最近の本も読んでみよう。

 ちなみにこの本は《大佛次郎賞受賞作》
生前の父に大佛次郎さんの本を買って来るよう言われて、「だいぶつじろう?」って読みを聞いたら呆れられたのを思い出しました。大佛(おさらぎ)さんですよ。

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2023年05月17日

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ネタバレ

目次
・歸鄕
・鉄の沈黙
・夜の遊園地
・不寝番
・金鵄のもとに
・無言歌

浅田次郎の戦争小説だけを集めた作品集。
もちろんどの作品も上手い。
が、これぞ浅田次郎!というものが戦争小説という括りの中で、どこまで発揮できたのか。
戦争小説って、もっとも個性を消さなければならないジャンルのように思えてしまう。

その中で、戦後の遊園地で働く若者が主人公の『夜の遊園地』にはちょっと驚いた。
生きて日本に帰ってきた兵士の心中をあらわすのに、遊園地という舞台をこう使うのかと。
子どもを育てるお金が必要で再婚した母と、母に置いていかれ家庭に居場所のない青年という構図は、ちょっと前に見た2時間ドラマのようだったけど(男はみんなマザコンってことでいいですか?)。

日本人はいつから死者に対して謙虚じゃなくなったんだろう。

ジャングルの中で死んでいく戦友たちの思いを、日本に連れて帰る、それだけを胸に生きのびて日本に帰ってきた傷痍軍人の、誇りと哀しみがこころに刺さる『金鵄のもとに』。
今となっては傷痍軍人という文字を見て、どういう人のことかピンとくる人の方が少ないのだろうけれど。

『無言歌』は最初、ほのぼの系かと思ってしまった。
夢の話から始まる。
寝る時に見る方の夢。
随分のんきだなあと思いながら読んで、最後に状況がわかった時の衝撃。

”戦死だろうが殉職だろうがかまうものか。俺は人を傷つけず、人に傷つけらずに人生をおえることを、心から誇りに思う”
そしてチャップリンの映画で有名な「スマイル」を歌うのだ。
鼻唄で酸素を使い切るために。

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2022年03月30日

Posted by ブクログ

浅田次郎が描く戦争にまつわる短編集。

と、いっても派手なドンパチは出てこない。
舞台は終戦直後の闇市であったり、作戦中のひと時であったりするが、どの主人公も人には決して言えないような悲しみを抱えて生きるまたは死ぬ様子を描いている。

生きるか死ぬかという瀬戸際になると、愛する妻子や好いた女性が出てくる。
現代の世の中では、恋愛や結婚はエンターテイメントか合理的判断の対象になっているが、本当はそんなものではないのかもしれない。

もちろんフィクションの話ではあるが、戦争は本当に悲惨で最中も終わった後も死ぬよりも生きることが難しい日々をもたらす。

平和が当たり前になっている現代でもやるせなさや苦しみはあるのだが、過去にこういう時代を生きた人々がいて、それはそれほど遠い話ではないという事を覚えておきたい。
そして生きるという事をもっと大きな枠組みで考えていきたい。

そんな事を思った良い作品でした。

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2021年10月03日

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戦時中、戦後を生きる人々の短編集。
戦争は終わってもその時に生きていく人々は何かしらの痛みを抱えながら生きていく。
それは戦争に携わった兵士だけでなく、その子供達まで間接的に影響があって、戦争が終わってもなお苦しいこと、辛いことがあるんだなと、各章の主人公の姿を見て感じた。

どうしても戦時中ばかり焦点が当たりやすくなる気がするが、戦後を生きる人たちのことももっと知ることも反戦を促すためには必要だと思う。

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2021年08月01日

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戦争物は苦手だけど、浅田次郎が近代史を学ぶべきだと言うてたので、読んでて気持ちが落ち込んでいった。
ただ、浅田が好き過ぎて、最近のはどうもあまりオススメしたいほどにならない…

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2019年11月05日

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先の大戦に素材を求めた短編集であるが、浅田の場合、何を伝えるか、読者に何を届けるか、は、わかりやすすぎるほどわかりやすいテーマであって、浅田の真骨頂はそれをいかにわかりやすく伝えるか、響かせるか、という、いわばプレゼン能力にあるということだろうな。

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2019年09月09日

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浅田次郎さんの戦争ものは、「反戦!」なんて声高に言わない。
戦禍にも人情があり、それぞれに温かく、切ない人としての営みがある。
故に戦争なんてしない方が幸せなのだと痛感する。

人の優しさに触れ、優しくありたいと思える作品だと思う。

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2019年08月30日

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表題作『帰郷』を始め計6編からなる短編小説集。
収録作品のタイトルを順にあげていくと、

1.『帰郷』
2.『鉄の沈黙』
3.『夜の遊園地』
4.『不寝番』
5.『金鵄のもとに』
6.『無言歌』

すべて、第二次世界大戦を題材にした、戦争がもたらす哀しみや普通の人々の思いを描いた、反戦・非戦小説。
『帰郷』『金鵄のもとに』は出征し、なんとか生きて復員した兵士が主人公。
『夜の遊園地』は戦死した父を持つ大学生が主人公。
『不寝番』は、浅田次郎さんお得意の幻想譚、現代に生きる自衛隊員と戦争中の兵士が主人公。
『鉄の沈黙』『無言歌』は戦場での兵士たちが主人公。

戦争の非情さ、理不尽さを描いてます。
その一方で、人間の情の深さを描き、悲惨なだけではない、それ故に一層、戦争が理不尽なものであり、決して繰り返されるべきではないこと、が心に染みてきます。

表題作の『帰郷』は、とても切ない話しなのですが、生きる希望を抱かせる結末で、作者の優しさが伺われます。

こうした戦争を題材にした小説は辛くて、あまり読みたくはありません。
しかし、戦争体験者もすくなくなくなり、平和の大切さを学んだはずの日本人が、また、性懲りもなく他国との対立を深める言動や行為ばかりになってしまった現在、あらためて読まれても良い作品、いやぜひ読んで欲しい作品です。

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2019年08月19日

Posted by ブクログ

浅田次郎の紡ぐ言葉は、相変わらず美しい。そして、心のひだに分け入ってくる。こういう作家は他にはいない。さすが大御所。

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2019年07月15日

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