【感想・ネタバレ】よだかの片想いのレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年11月08日

顔に大きなアザのある女の子が主人公で、不器用なようで芯が強くて、でも弱くて、私もアイコちゃんといろんな感情を一緒に経験した気持ちになった。初恋の心震えるあの感じ、なんで恋ってこんなに始まりは素敵なのに終わりは苦しいんだろうって思った。
そして、どうして島本理生さんの書く男の人ってこんなに好きになっち...続きを読むゃうんだろう。しかも幸せになれないってわかってるんだけど好きにならずにいられないタイプの…笑。何回も、飛坂さんと上手くいきますようにって願ったけど結ばれなかった。アイコちゃんが恋愛経験者だったら、もしくはあの「付き合ってるのに片思い」状態を我慢すれば一緒にいられたかもしれない。でも、あそこで大好きだけど許せないって譲らなかったのもアイコちゃんらしいし、だからこそ対比で原田くんとは一緒に幸せにやっていけるような予感がするんだよな。飛坂さんとのハッピーエンドがよかったけど、そうならないからこそのこの作品の良さなのかなぁとか。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年11月28日

すごく良かったです。
アザのある女性の話で、お涙頂戴だったり、道徳的な感じなのでは…と警戒してましたが、ただ1人の女の子の心の葛藤や成長が、アザのない私にもしっかりと共感できました。

琵琶湖と揶揄われた時の担任の対応、アザを気にしていないと思っていた祖父が毎日神社であざが消えるよう祈っていたと知っ...続きを読むてしまったときの気持ち、その感情を母に気づかれないようにしたこと、何が正解なのだろう…と考えました。
多分、この本はこれからずっと、ふと思い出しては考えるのだろうなと思います。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月27日

自分を蔑ろにせず、今の自分で自信を持って生きていく。
そういう生き方を選択することができるようになる、一人の女性の物語だった。
生まれたままの姿で生きていくことを決意したアイコが、とてもかっこよかった。
私は、そんなふうに思えるだろうか。

「前田さん。もし無理をすれば違う自分になれるんじゃないかと...続きを読む思っているなら、その幻想は捨てたほうがいいかもしれない。そのほうが、君はきっと成長できる。たしかに、人は変わることもある。しかし違う人間にはなれない。それは神の領分です」
(P192)

教授が言ったこの言葉が、とても印象に残っている。
もし無理をして変わることができたとしても、自分は自分でしかないのだ。

恋愛小説ではあるが、「愛する人から愛されるハッピーエンド」という形で終わらないのが良かった。
アイコはこの先、ありのままの自分で、まっすぐに生きていくのだろう。
そう感じられるラストが、清々しかった。



顔に大きなアザがある主人公と、『よだかの片想い』というタイトルから、宮沢賢治の『よだかの星』が題材になっているのかなぁと思っていたら、作中にも登場して嬉しかった。

解説内で紹介されていたエピソードを、引用させていただきたい。
(以下、P250から引用)

二人の会話に登場し、タイトルにも関わってくるのが宮沢賢治の『よだかの星』。
周囲から醜いとののしられるよだかは星になりたいと願うが、星たちにも却下され、それでも飛び続けてついに星になる。
この作品をモチーフに選んだ理由については、トークイベントでの作者の言葉を引いてみよう。

「主人公のよだかがいろんな動物にいじめられるなかで、タカに名前を変えろって言われますよね。
でも『名前は変えない』と言う。
名前を変えるぐらいだったら死んで星になりたいって思うところに、何かすごくその生き物のプライドというか強い精神性を感じるんですね。
単純にいじめられて追いやられて星になる話じゃないんですよね、『よだかの星』って。
それは今回の主人公の性格にもあてはまるかなと思いました」

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月18日

薄い本ですぐ読めた、

宮沢賢治のよだかの星から来てる本、大人になってからだとよだかの星も受け取り方が違う

自分が擦り減る人付き合いは、頑丈でも、周りの人にはして欲しくないし、したくない

顔のあざは極端だけど、触れて良いのかわからなくて、結局何も言えなくってもやもやすることある、距離感って難しい...続きを読む

肩書きとか結果に拘って、それが無くなったら空っぽだなあと思ってずっと走ってる感じもする、フィルターがあるから見えるものもあれば、ないから見えるものもあって難しい

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年11月08日

宮沢賢治の「よだかの星」が元になった作品
顔にアザのある女性アイコが、障害を持つ人たちを特集した雑誌の表紙モデルをしたことをきっかけに、映画監督の飛坂と知り合う。

主人公の力強さに惹かれる飛坂
監督の分け隔てないやさしさに惹かれるアイコ

お互い自分にないものに惹かれて付き合うが、すれ違いによって...続きを読む最後は別れる
でも暗い終わり方ではなく、今後の人生をより一層力強く生きていくと思えるような主振興の成長が感じられる作品

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年09月24日

最初ほ掴めない主人公で、少し読みにくさをおぼえていたけれど、主人公が恋をしてからは掴みどころ見つけられたお話。
紆余曲折あって、最後の方のアイスのくだりからの男の人に可愛いって言ってもらいたかった(てきなニュアンス)のところがぐっと来ました…!
島本理生さん2作目!作品によって雰囲気違うなあと思いま...続きを読むした。映画のトレーラーは見たけれど、映画はいいかなあと言う感想です。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月16日

太田母斑というあざができる病気のことは、以前に漫画読んだことがあり知っていた。イメージもついていたからこそ、アイコに向けられる世間の目や、反応が簡単に想像できた。飛坂さんに出会ってからのアイコは、本当に見違えるように変わったと感じた。高校時代とはうって変わってハキハキした子になったなと思ったけど、実...続きを読む際はアイコは元からこんな性格であることを忘れていた。ひたすら自分を隠すことに徹していたからこそ気づかれなかったアイコの魅力。外見で人を判断することは無くならないと思うが、飛坂さんや原田くんのような男性が増えればいいなと思った。

0
ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年11月22日

ミュウ先輩好きだなー。ミュウ先輩はやけどをして初めてアイコの気持ちが分かるようになったみたいな感じだった。確かにアイコの気持ちはやけどをする前のミュウ先輩には分からなかったかもしれない、だけどそのミュウ先輩にアイコは救われてきたわけだし、必ずしも人と分かり合えなくてもいいんだと思った。

0

「小説」ランキング