あらすじ
ひたすらに激化していく、囚われの魔法少女たちによる生き残りゲーム。残酷かつ一方的なルールの下で、少女たちは迷い、戦い、一人また一人と命を落としていく。警戒すべきは姿の見えぬ「マスター」か、それとも背後の仲間たちか。強力無比な魔法が互いに向けられる時、また一人新たな犠牲者が生まれる――。話題のマジカルサスペンスバトル、第二幕の完結編!最後まで生き残る魔法少女は、いったい誰なのか!?
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Posted by ブクログ
1ページ目で明かされるゲームの秘密に、いきなりびっくり!最初のページを読んだだけで前編のストーリーに対する印象がガラッと変わる。
前編を読んだ時点でのお気に入りのキャラクターはプフレだったが、後編ではさらに好きになった。プフレ自身は戦闘力は低く、前編の途中から魔法も使えなくなってしまうが、ゲーム攻略に対するセンスがずば抜けていて、読んでいて何度も舌を巻く場面があった。特に感心したのが、シャドウゲールに地底に残らせてやらせていたことと、終盤の通行証のくだりである。プフレ視点の場面はなかったが、シャドウゲール視点ではプフレはもっともよく出てきたキャラクターである。この二人の関係性も絶妙で読んでいて楽しかった。シャドウゲール視点でのプフレは、現実における親密な関係ゆえもっとも信頼できる人物であり、またゲーム攻略を強力に推し進める頼もしい味方であるが、同時に何を考えているかわかりにくい底の知れない人物でもある。私も読んでいて、「プフレ頼もしい!これならどんな敵が来ても大丈夫では!?でもプフレ自身が敵だったらどうしよう...」と何回も感じた。そんな感じで読み進めていたので、最終戦では手に汗を握りながらページをめくることになった。
舞台がゲームの世界であったということが、今作の面白さを引き立てていた。ゲームの世界ゆえ、戦闘力が低くてもゲーム攻略で活躍して有利に立ち回ったプフレのようなキャラクターに説得力があった。また、パーティーや時には全員で強力してゲームを進めていく場面が多く、キャラクター同士の関係性が深まっていったのが良かった。
Posted by ブクログ
魔法少女育成計画 リスタート編 後編
ひとり、またひとりと仲間を失いながらも
魔王城へとたどり着いた少女たち
しかし、魔王の座には誰もいなかった・・・
魔王はどこにいったのか
少女たちの死は誰のせいなのか
サクサク進みすぎた前作に比べ
これは前後2巻のせいで、キャラもわかりやすく
感情移入したところで・・・死・・の繰り返し(汗
なんとも後味が悪いけれど、面白かった
まさか黒幕、魔王、殺人者がみんな違うとは!
Posted by ブクログ
前作よりミステリ要素が高くラストは本当に予想外だった。
ただ後味が悪過ぎるのでお勧めしづらいですね…。
ラストは読者の私も魔法にかけられていたような感覚でした。
Posted by ブクログ
魔法と犠牲と自省の話。前作の登場人物のサイドストーリーがWebで公開されているようだがそちらは未読。左から前作・restart前・後と三冊並べるとシンメトリー風になる、風ね。魔法のルール、ゲームのルール、知力、膂力をフル活用して繰り広げられる騙し合いに次ぐ殺し合いは予想通り悲壮な最期を迎えることになったものの前作よりはしっくりくる。しかし男なのでどうしても二ノ宮君に同調してしまって物語の後のことを思うとやるせない。ページ数の都合からかだいぶ駆け足に見えた場面も多かった前作に比べれば日常とゲーム世界を三日毎に行き来する今作はそれぞれのバックボーンが描かれ感情移入もしやすかったのではと思うものの、リオネッタとかアスカとか、よく分からなかったキャラもいるのでweb短編で補完してもらえれば幸い。次は(あるとすれば)レンガ本なんてどうでしょう