あらすじ
日本の国民服となったユニクロ。長く無視していたファッション誌も今ではユニクロの虜だ。ここまで普及した理由は、服は特別なもの、おしゃれは難しいという思い込みを解き、服で個性を競うことに疲れた人々の心を掴んだから。もう誰もが服に余計なお金も時間も使いたくない。ユニクロはその変化にいち早く気づき、「見た目」をよくするための服ではなく、「くらし」をよくするための服を提案し続けてきた。それは世界をも席巻している。これまで指摘されることのなかったユニクロのメッセージと消費の変化を気鋭の社会学者が鮮やかに読み解く。
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Posted by ブクログ
ユニクロがすごい努力企業で、日本の服文化を変えてしまったことが分かって、面白かった。でも途中はファッション誌の遍歴みたいになってたし、あと、コロナ前の本なのでちょっとまた時代も変わったのかなぁとか思いました。
震災後、人々がていねいなくらしをするようになったっていうのが面白かった
Posted by ブクログ
丁寧な暮らしの起源、村上春樹のランゲルハンス島の午後を読みたくなりました。
流行りのESG投資のヒントにもなった気がする。
1988年広島 ユニーククロージングウェアハウスがスタート
80年代後半ハイブランドは飽きられて、着る物より着る者が重視されるようになった。
ビックロのオープンは2012年、服と家電の価値が同じとなった
柳生正「ユニクロの服とは、服装における完成された部品である」
画期的な機能性と普遍的なデザイン性を組み合わせればベーシックな定番商品が作り出せる→ヒートテック
シンプルで、上質で、長く使えるのが日本の価値観
ファッションよりも丁寧な暮らしが美徳となった
ブランド物より、天然素材とかオーガニック野菜の方が売れる時代。(ただし、家電は高級なものが売れてる)
健康と栄養の前には、虚栄と浪費は消え去るしかない。
女性三種の神器がワンピース、スカート、ハイヒールからデニム、パンツ、スニーカーに
anan変遷
80年代 おしゃれグランプリ
90年代 占いとセックス
2010年代 節約術
インスタとは日常を見せるメディア。今までは友人にすら知られることのなかった事柄が拡散されていく。そこで作り出されるイメージは、現実が与える印象よりも強いものとなった。