あらすじ
巷の「話し方」の本には一番大切なことが抜けている。それは、会話では「自分のこと」ではなく「相手のこと」を話すということ。自分の話をやめるだけで、仕事も人間関係も俄然よくなると著者は断言。そこまで言い切れる根拠とは? 「相手は自分の話に興味を持っていない」「『自分をわかってほしい』と思うことほど傲慢なことはない」「『質問』にあなたの全てが表れる」「プライベートなことを聞かないほうが失礼である」等々、普通の人が気づけない会話の盲点を指摘。仕事や人間関係が面白いほどに好転し始める話し方を網羅した一冊。
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Posted by ブクログ
メインタイトルとサブタイトルが逆ですね。
全体の内容が「仕事と人間関係を劇的によくする技術」、その中の最大の主張が「自分のことは話すな」。その次に主張しているのは「雑談は無駄」
【本書を読んで思ったこと】
Q.自分のことを話さずに、どうやって信頼関係築いて行くの?
A.まずは相手に尊敬と関心を示すことからはじまる。きちんと共感し、踏み込んでいく(自分のことは一切話すな、ということではない)
1.なぜ相手に関心を示す
・人は多かれ少なかれ、人との温かみのある会話をしたい
・そもそも相手は自分に興味を持っていない。そんな中で、自分のこと話されても、相手の時間無駄にするだけ
2.相手との距離の縮め方でダメなこと
・雑談。雑談は逃げている。沈黙を恐れていたり、相手が自分を受け止めてくれないことを恐れていたりして、当たり障りのない雑談に逃げている
・相手の話に「私も〜」と入り、話を横取りする
・無理に褒めるのは不審感。尊敬と関心を持てるポイントを探す。会えたこと、時間取ってくれたことへの感謝も
3.どう活かして行くか
・相手の話したことに反応、共感する。相手が遅れたことに対しても「大丈夫ですー」だけでなく、理由に触れ「大変だったんですね。大丈夫ですか?そんな中ご対応ありがとうございます」など
・「人の気持ちを考える」というのは難しいけど、せめて「自分の言動で、自分が世間や相手からどう思われるかを考え理解する」(自分の経済力、体格、家庭など、相手との比較)
292ページあり、例が冗長なところ等はあります
Posted by ブクログ
・「相手を褒める」は上から目線
・「好かれる人」より「少し緊張させる人」であるほうがいい
・SNSで好き嫌いを発信しない
・「それでおなか一杯になるの?」発言の危険
・私的なことを聞かないほうが失礼
・「信仰、政治、病気」の話題を避けない
そして、題名にある「自分のことは話すな!」
要するに相手のことを想えてれば自ずとそうなるはずの、他者との関りを持つ際にお互いの時間を大切にするいくつかの局面事例集
カーネギーの本を思い出した。
Posted by ブクログ
仕事と人間関係をよくするためにどうするか。自分の目的を常に意識する。相手の状況把握と相手の問題解決と自分の目的をどうマッチさせるか。
自然な感情としての自分を知ってほしいを認める。でも、それは置いておく。相手に対する配慮、興味、気を利かす。出会ったら相手のことを3つ知ろう。主語を自分から相手にする。主語3回自分になったら話を聞く立場に強制的にスイッチ。相手の顔色汗のかき方呼吸の速さ紙や服装の乱れ手荷物の大きさやボリューム表面の情報から体調疲労感急ぎ度公私緊張度等の状況や心理状態を観察。相手のニーズに合った提案のために情報を得る。相手にとって重要か無駄か考えるメタ視点を持つ。これが解決出来たらうれしいと相手が感じていることの一つへのアップローチで相手への役に立つ。態度を受け止めて全力で反応する。相手が求めるずばりの答え。アイディアや代替案は相手が選択できる範囲で。感謝。前に一度説明させていただきましたがわかりにくかったでしょうか。申し訳ありません。名前の引用。自分のことを話さず相手のことをきく。呼びかけ時にさーん、と高めに発生、相手より先にポジティブ印象コメント、相手を機にかけていることがわかる質問。メタ視点を持つ。周囲の人や状況に目を向けてその場でしか得られない情報をとる。口を閉じておく。どうしたら個性的な○○が似合うようになれるんですか。
Posted by ブクログ
人は想像以上に他人の話に興味がない、それは自分にも当てはまることです。その上で、どれだけ自分が相手を尊敬しているか、また心を開いてもらいたいほど好きかということを伝えられるのが「自分の話をしないこと」であると突きつけられました。
オーバーリアクションではないか?という意見もありますが、相手のことをよく観察して話題を振ったり、名前を呼んだりというのはよっぽど意識していないとできないことだと思います。その労力が相手にも伝わり、良いコミュニケーションにつながるというのが筆者の主張だと解釈しました。
ただ、SNSで特定の人を好きだと投稿することは不利だという話には納得できませんでした。確かにビジネスでは縁を逃すかもしれませんが、日常生活においてはそれがきっかけで不仲になることはそうそうないと思うからです。むしろその人との仲がより深まるのではないでしょうか。