【感想・ネタバレ】彼方此方で逢いましょう【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】のレビュー

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由緒正しい華道の家元に生まれついた仙波沙羅。次期当主としてのプレッシャーに苛まれ、何を生けても「つまんない花…」とスランプに陥っていました。そんな時、自室の姿見が異国の王子の部屋につながっていることに気付き……。

伝統ある華道の家元の跡継ぎとして生まれた沙羅と、とある国の次期国王として生を受けた“ナナシ”(その国では名前を交わす=求婚なので、名前を教えられない)。出会うはずのなかった2人が、時空を移動する鏡を介して出会ったことから物語は動き始めます。エキゾチックで豪奢な美貌を持つ王子と和服の似合う色白美人という組み合わせからしてもう萌えるのですが、そこに異国の美しい花を介したコミュニケーション、身分を超えた友情というエッセンスも加わってもう……(語彙死①)。さらに、物語を彩る草花が雪林先生の繊細で美麗なタッチで描かれていることで臨場感がもう……(語彙死②)。

原作は、兄弟間の歪で切ない恋愛を描いた『ハロー・グレイ・ナイトシェード』(ホーム社)の作者・久松エイト先生で、作画は美麗なタッチ魅力の『アイドルくんのマネジメント業務』(竹書房)の雪林先生。読者の心を震わせるストーリーが、極上の画力で描かれています!