【感想・ネタバレ】子どもを攻撃せずにはいられない親のレビュー

あらすじ

「言うことを聞かないなら、もう何も買ってあげない」などと脅して子どもを思い通りに支配しようとする、「あなたのためを思って言っているのよ」などと言いつつ、実際は子どもの気持ちよりも世間体や見栄を優先しようとしている、子どもを罵倒する、必要なものを与えない、子どもの領域を平気で侵害しようとする、兄弟姉妹で格差をつける、しつけと称して暴力をふるう……。なぜ我が子にそんな仕打ちができるのか。そこには、「子どもは自分のもの」という所有意識、「子どもは自分をよく見せるための付属物」という歪んだ認識や「攻撃者との同一視」という心理メカニズムなどの様々な原因が窺える。非常によくみられる例を一つ挙げると、子どもが「いい学校」「いい会社」に入ることを親が願うのは、子どもの幸福のためだと親は信じている。だが実際は、「自慢したい」という思惑や打算が潜んでいることがしばしばある。しかし親は「自分は正しいことをしている」と思い込んで疑わないのだ。攻撃的な親から身を守るために、そしてあなた自身がこんな親にならないために。精神科医が自身の経験も語りながら解説。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

筆者自身が体験したことと、精神科医としてさまざまな背景を持った人達との接見によって培った考えが示されている。
七ヶ月の子どもがいるが、子を育てるにあたって、接し方を考えるいい機会になった。子を所有物として扱わず、一人の人間として相対するために。

毒親でも自分は違う、ともしかしたらこの本を読んで思うのかもしれない。
気づかないうちになっているのが、一番怖い。

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2021年12月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

親は変わらない。それでも自分のために対決はする。面倒だけど。それで変わったとも思えなかったが、必要はやはり必要なんだろう。距離を置くのはなかなか難しい。

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2024年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

子どもを精神的、身体的に攻撃してしまう親について、心理学、精神医学、筆者の臨床(カウンセリング?)を基に分析まとめている。また、子どもに与える影響、そのような親への対処法についても論じている。対処法については、親を無理に許さなくてもいい、と支配されていた子どもが大人になってからのもの。

支配欲求の根底に潜む三つの要因…利得、自己愛、攻撃者との同一視。
所有意識、特権意識、想像力の欠如、嫉妬と羨望、
怒りの置き換え(他で起きたことの怒りを弱者であり、自分の所有物である子どもにぶつけてしまう) 外面は良いことが多い。
自傷行為と家庭内暴力は親への怒り。
家庭内で暴君と化している子どもたちは、生育過程において、親からの攻撃や抑圧、束縛を受けてきている。過干渉だか、そこに心の触れ合いは無く、強い孤独を感じている。

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2020年03月29日

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