あらすじ
プレゼンに限らず、ビジネスでのコミュニケーションでは、ロジカル(論理的)であることが広く求められます。しかし相手を理屈で説得しようとしても、往々にして聞き手は、行動を強制されるように感じて動いてくれません。むしろ、自分の行動の選択肢を制限されないよう、貝のようにディフェンスを固めてしまうことさえあります。
プレゼンとは、相手になんらかの行動をしてほしくて行うもの。それには、理屈よりもむしろ聞き手の感情に訴えかけるエモーショナルなアプローチ、つまりは「エモいプレゼン」が有効です。聞き手の感情を動かせば、人は勝手に行動してくれるからです。
そして、ここが逆説的でおもしろいのですが、人の感情というものは極めてロジカルに動かせます。必ずしも高度な話術が求められることはなく、コツさえわかっていれば誰でもエモいプレゼンを実践できるのです。本書は、新進気鋭のプレゼンコーチとして頭角を現している著者が、そのノウハウを詳しく解説した1冊です。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
書かれていること自体は特に目新しいことはありませんでした。しかし、それぞれの内容について、とても分かり易く説明されています。特に、プレゼンの目的は「相手に行動させること」というフレーズは目から鱗でした。また、笑顔を大切にする、ストーリーをもたせる、質問から入る、間をとる、専門用語を使わない、行動してほしいことを言葉にする、などこれまで何となくやってきていたことが、必要なことだったのだと、改めて感じることができました。
Posted by ブクログ
大人数の前で初めてプレゼンするときに出会った本でした。
『そもそもプレゼンとは相手に理解してもらうことではなく、行動してもらうことが目的である。』
わかりやすく説明しよう!と考えていた自分には大きなパラダイムシフトでした。
本書にはプレゼンの構成から、視線や声など細かいテクニックが書かれていますが、全ては貴重な時間をもらっている相手に『行動』してもらい、成果を還元するため。そこを肝にもう一度プレゼンを見直そうと思いました。
参考になった点は
・聴衆を4分割して、味方を見つける。
・プレゼンの全体地図と現在位置
・『わかりやすい』プレゼン
・間のとり方
私みたいなプレゼン初心者や営業等でお客様から「わかりやすい!」と言われるけど、成約に至らない方には参考になると思います。
ありがとうございました。
Posted by ブクログ
「#エモいプレゼン」すばる舎、松永俊彦著
プレゼンの極意を語るだけあって文章も読みやすく一気読み。冒頭で笑いを取る方法と、真顔でポイントを伝える方法は、ぜひ使ってみたい。
Posted by ブクログ
・緊張の主な原因は「他人からの評価が気になること」
→評価は自分そのものではないと信じ込むことで緊張を和らげられる
・プレゼンの印象は最初の1〜2分で決まる
→冒頭は満面の笑顔、大きな声、大きな身振りでスタートするのが効果的
→物静かな人も、冒頭だけは別人格で演じるつもりで話す
・緊張しているときほど、大きな声で始めると効果的
→熱量の高いスタートが、聞き手の信頼を得る近道
・プレゼンとは「最強のギャップによる強調」
→普段との落差を演出することで印象が残る
・プレゼンの目的・相手・内容・ゴールを明確に伝える
→聞き手に「自分ごと」として捉えてもらう工夫が重要
・難しい話を分からない人にするのは「金魚に日本語で話す」のと同じ
→相手の理解度に合わせて噛み砕くことが前提
・人は思っている以上に他人に関心がない
→プレゼンは内容より「話し手の雰囲気」で判断される
→話の魅力よりも、話す人の態度や空気感が伝わりやすい
Posted by ブクログ
会社でなんとなく聞いたことのある内容をわかりやすくまとめてくれている本
予め伝えたいコンテンツの骨子を作成し、プレゼン時間に合わせ肉付けしていく。私は誰々にこういう状態になって欲しくてこれを伝えます。それはこういう理由があるからです。具体的にはこうする事で理想の姿になれます。
ボディの導入は結論、質問、エピソードのいずれかを使用。掛け合わせてもいい
聞き手は実はほとんど聞いてない。惹きつける必要あり。
アジェンダ的に現在地を常に示す
視覚情報を細かく指示し、大きな声で全員に伝わるようにすること
プレゼンの目的は相手を行動させる事。
クロージングで依頼をするが、ディスインセンティブがより効果的(これをしないとまずい)で、アクションレベルに落とし込んで提案。