あらすじ
世の中にないけれど、これから生まれてくるかもしれない日本語の辞典
コトバを職業とする著者が、世の中にないコトバを勝手につくり出し、勝手に広めていく企画をコツコツ続けてきました。
現在、ヴィレッジバンガードのフリーペーパーで連載中の「22世紀の言葉」から、えりすぐりのコトバを集め、さらに新しいコトバを追加したものが1冊の本に!
本書のイメージキャラクターとして、『カメラを止めるな! 』の主人公・日暮隆之を演じた濱津隆之さんの撮りおろしグラビアも多数掲載。
《コトバの例》
●伸びしろ採用
【意味】一か八かの選択
【例文】敵のディフェンダーも必死に向かってくる。無難に行っても無意味だ、伸びしろ採用してかないと。
●ペティナイフでマグロ解体
【意味】弱者が強者に立ち向かう様
【例文】あの大横綱と新人力士の取り組み。それはまさにペティナイフでマグロ解体だが、結果はどうなるかわからないぞ。
●病み上がりの生牡蠣
【意味】賭けに出ること
【例文】男には病み上がりの生牡蠣を覚悟する瞬間がやってくる。その時に、その男の真価が問われる。
●自分を小生という男
【意味】自分に酔ってしまう様
【例文】自分を小生という男になってしまった時点で創作は限界を迎える。常に他者の視点を持つことを忘れてはならない。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
フォローさせて頂いている“みどりのハイソックスの女さん”のレビューとブックリストを拝読し、興味を持ち、おすすめまで図々しくも聞いて、本当に気持ちよく回答頂きありがとうございました。
地方の為、おすすめ頂いた1が本屋さんになくて、3が先に手に入り、いや、しかしここはおすすめ頂いた1から読みたいと、変な頑固さが支配し探し回っていたら、BOOKOFFで見つけてスキマ時間にちまちま読み進めておりました。
本当に誤解を恐れず言うなら何の役にも立たないかもしれませんが(笑)クスクス笑えて、共感できるものもあって、とても楽しく読めました。
中でも「そう!」と思ったのが
エアコンの設定温度
[意味]男女の価値観の違い
つい先日、会社の男性の方と緩く争ったばかりだったので(笑)
行けたら行きます
[意味]絶対果たされない約束。
ここだけの話
[意味]みんな知っていること
などなど。あるあるというか、「そうそう」ネタが満載です。
読書と読書の合間とかにうってつけです。
Posted by ブクログ
「何歳に見えます?」と聞かれた時、、
…なんで答えれば良いのだろう。
20代とか言ってしまうと気を使い過ぎてしまって、
相手が不快に思うだろうし、
48歳とか言って当ててしまうのも不快に思うだろうし、
でももし、本当に20代とかだったらどうしよう。
40代とか言ってもっと若かったらどうしよう…
うわ〜なんて答えれば良いのだろう。
この質問ほんとにコメントに困る〜…
ってなりますよね……
この作品はこのようなしょうもないことを国語辞典の
ように言葉と説明を真面目にかいているのです。
真面目っていうところがまた面白くて。
共感できたり、何それっ、とクスッと笑える
そんな面白い作品です。
また、度々出てくる濱津隆之さんが笑えるんですよね。
なんの役にも立たないですけどね!
Posted by ブクログ
著者が考えた言葉とその意味、例文が掲載されています。意味が分からなくても例文を読んで理解できるようなもの納得感の強いもの、皮肉がきいたもの、例文が別の意味をもち、おかしな状況を想像させるもの、どれも読んでいてクスリとしてしまうものばかりでした。
今は違和感があっても、ことわざや慣用句のように将来的には広く使われるようになっているかもと想像すると面白いですね。
Posted by ブクログ
さくさくっと読めた。例文は意味わかんなさがおもしろいのかもしれないけど、だいたい「様な」をつければ解決するし、それはそれでまた別の面白みがある。そう言う例えするか!みたいな。
例文でも時々意味合いが変わってきちゃうものもあって、そいう面白みもある。言葉は生ものだから数年後には死語だったり、あるあるじゃなくなったりするんだろなー。
Posted by ブクログ
電車で読みながらひとりニヤニヤしてしまった。売れる前から応援してて。とか最高。言われればその通りだけどこれだけ列挙できるのはすごい。そんな私は、部活で水飲めなかった世代です。
Posted by ブクログ
息抜き本。
「国語辞典」というコンセプトを前提として見てみると、例文での使い方も、ちょっとピンとこないところもあるのだけれど、「ユーモアのある比喩集」としてみると、なかなか面白い。
「豚に真珠」みたいな慣用句としてではなく、表現の後に「〜のような」とつけると、結構使ってみたい表現もあるかもしれない。「シチューをご飯にかける」とか。
使われている言葉がどれくらい一般化した印象を与えるか、ということが意味がある気がする。「豚に真珠」と「ジーパンでヨガ」とか、比べてみると、言葉の持つイメージが共通化、一般化されている度合い、言葉の使われる受け入れ度合いみたいなものが違うのだろう。受け入れ度合いというのは、「豚に真珠」なら老若男女どちらの言葉もわかるが「ジーパンでヨガ」だとイメージが掴みづらいし普段使う言葉の中にもない、みたいな。
逆にこの本の表現にユーモアを感じるというのは、慣用句ほど「誰もが同じようにわかる」ではないけれど、「わかる人はわかる」というニッチな部分をあたかも慣用句のように使っているというギャップ、表現のユニークさ、ということなのだろう。
Posted by ブクログ
素直に面白い。
言葉に対しての「意味」を読むと頭がこんがらがってくるので直感で直感で受け止める。
そして、例文で納得する。
イメージキャラクターの一時話題になった俳優さんが出てきており、はじめこの人の作品なのかと勘違いした。
意味をさらに深堀したコラムも楽しく、プレゼント本としても喜ばれそう。ただし、コラムの文字は小さくて読みにくいけど(笑)
Posted by ブクログ
面白かった。こういうのもっとあるよね、と思いながら読んだら既に2冊目3冊目が出ているんですね。
元気そう~!:あなたの子どもは可愛くない、とか。
ぜび自分でイクメンという人(自称イクメン:ウソくさい、信じるに値しない)や「何歳に見えます?」という人(何歳に見えます?:面倒くさいこと)に読んで欲しいものだが、なぜかそういう人はこういうの読まないよのね。
それにしても、この本の一番の謎は、著者のカラーグラビアがたくさん入っていること。
私が知らないだけで、顔を見たらわかるほど有名な人なのかな?
私以外の人は、この写真で本の価値が上がったと感じられるのかな?
私からしたら知らないおじさんなので、こんなにたくさんカラーグラビアはいらないのだが。
私の妄想語
知らないおじさんのカラーグラビア
意味:不要であること
例文:曜日が間違ってるカレンダーなんて、知らないおじさんのカラーグラビアだよ!
Posted by ブクログ
今時の表現や著者が妄想した表現に、独自の定義、解釈をつけていて、共感してクスッと笑ってしまうものもあれば、イマイチ理解できないものもある。疲れたとき、ストレスを感じたときなどに軽く読み飛ばすとよさそう。
Posted by ブクログ
世の中にまだない日本語を勝手に開発し、勝手に紹介するという妄想の集大成。
なんの根拠もない、完全なる独断と偏見によるもの、だそうです。
現代版のことわざ辞典になれば面白いかもしれないですね。
これは、よくわかるというのから、これは、使わないだろうなあというものまでいろいろありました。
ネタバレになりますが、その中から少し紹介します。
これ一番よくわかる!と思ったのは「渋谷がつらい」。
意味は老いを実感すること。
例文として「渋谷がつらい瞬間は、ある日突然やってくる。代表的なのが子どもの運動会である」
20代の頃、東京に住んでいましたが、渋谷はその頃、すでにつらかったです。行くなら新宿とか銀座の方が楽だと思っていました。(住んでいたのは杉並の田舎の方です)
あのスクランブル交差点が、もう人が多すぎてダメでした。
(渋谷に住んでいらっしゃる方ごめんなさい)
非常によくわかる表現でした。
次は「行けたら行きます」。
意味は絶対に果たされない約束。
第3位は「漢字Tシャツ着ている外国人」。
意味は真実が見えていない様。
でどうでしょう。
最後にもうひとつ「アパレルブランドをプロデュース」
意味はうさんくさいこと。
学術的な本では全くなく、ただの言葉遊びの本です。