あらすじ
「正解を出す力」にもはや価値はない! 直感/意味/構想/モビリティ/アンラーン/エグジット…今最も注目される著者が明かす、「アート」「美意識」に続くキーコンセプト。「思考法」「働き方」「生き方」「キャリア」「学び方」…切り替わった時代の生存戦略の決定版!
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Posted by ブクログ
山口周さんの著書を読むのは、「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか」に続いて2冊目。
今回も本当におもしろい。
キーワードは、「コナトゥス探しの旅~とりあえずやってみる精神~」
以下リマインドまとめ
①正解を探す→問題を探す
モノの過剰化と問題の希少化という時代の流れ。
「(変化し続ける世の中において)ある瞬間においての環境への最適化の度合い<変化していく環境に対してどれだけしなやかに適合できるか(柔軟性の度合い)である。」
②予測する→構想する
問題が希少化している背景は、構想力(在り方、ビジョン)の不足である。
ex,日本企業は従来、先進国との差分から問題を見出していた
ex,日本人の基本的な態度は「キョロキョロ」することだ。自分外に上位の文化があり、善いものは外部からやってくるというスタンスの表れ。
③kpiで管理→意味を与え動機づけ
経営資源(ヒトモノカネ)のヒトにだけある特徴は「可変性」である。ヒトが発揮するコンピテンシー(高い能力を出す人材の行動特性)や能力は、その人に対して与えられた意味によって大きく変動する。
ex,まこの人生にサプライズを
ex,ピーチの若いうちに海外に友達を作り戦争を無くす
寡占化しやすい分野の4象限
④ルールに従う→自らの道徳観に従う
ルールさえ守ればいいは破滅の道。テクノロジーやビジネスモデルの変化に対してルールの制定が追いついてないから。だからこそ内在的な道徳観(真善美)に従うが吉
⑤緻密に計画し実行する→とりあえず試す
コナトゥスという概念→本来の自分らしい自分であろうとする力
ex,自然の中に身を置いて活力が高まる→コナトゥスに良い
自然の中に身を置いて孤独感に苛まれる→コナトゥスに悪い
★様々なものを試し、自分のコナトゥスについて経験的に知るべし。何が自分にとっていいかは試さないと分からない。大量に試して上手くいったものを残せ。今ここにおいて、自分の身体がどのように反応しているか敏感に感じ取る力を磨け。
⑥要約して理解する→慶長し共感する
★パターン認識能力によって目の前の事を理解した気になっていないか?
ex,要するに○○でしょ?相手から聞いた話を自分のメンタルモデル(世界を見る枠組み)に当てはめて理解しているに過ぎない。→これでは自分は変化しない。短兵急に「わかる」を求めるのではなく、逆に排他的に分からないと切り捨てるのでもなく、傾聴し共感することが必要となる
★インターネットの登場により、自分と似たような教育を受け、自分と似たような政治的態度を持ち自分と似たような経済的水準にある人とばかりつるみ、お互いの意見や行動に対して「いいね!」と乱発し続けるようなオールドタイプの行動様式は、私たちの精神世界を「分かり合えるものたち」だけの閉じたものにし、その外側にいる「分かり合えないもの達」を断絶する、もしくはいないことにする可能性がある。インターネットは孤立分散化を助長しているのでは?
◎その他
◾︎努力すれば夢は叶うという価値観の危険性。努力に意味が無いのではなく、努力のレイヤーを上げる。
・仕事に求められる資質と本人の資質がフィットしてないがガムシャラに努力→レイヤ1の努力
・自分がこの仕事に向いていないという事実に向き合い、自分の資質にあった仕事を探して努力する→レイヤー2の努力
◾︎アイデンティティに固執するのは危険。自分のアイデンティティに縛られていないか?自分の価値観の外にあるものに手を出してもいい
◾︎常識を疑え△
見送っていい常識と疑うべき常識を見極める選球眼を持って疑え◎