感情タグBEST3
愛しさ溢れるお話
ひとりぼっちの仔猫はいつもの通り道にある、綺麗なレストランを覗き込んでいました。ピカピカに磨きあげられたドアガラスの向こうに憧れていました。ひとりぼっちの仔猫は、怪我をしてご飯を食べられなくなってしまい、最期にと、そのお店に入ります。
お店の主人は仔猫が通りかかるたびに可愛いな、うちに来てくれないかな?と思っていました。遂にやって来てくれた仔猫は怪我をして疲れ切っていました。主人は仔猫をこの世に繋ぎ止めるために、自分のそばで一生懸命お世話をします。仔猫はびっくりしました。こんなに優しくして貰っていいのだろうか?なぜこのお店の主人も、従業員も、お客様も暖かいのだろう?そして、世界には優しい人達もいるのだと理解します。そ元気になった仔猫はお店のお手伝いをするようになります。あの憧れのドアの内側に自分がいるのです。自分はここにはふさわしくないけれど、少しでも恩返しをしたくて。店の主人は、元気になってゆく仔猫を優しい愛情でお世話をしています。仔猫の食事は全て主人の手作りです。仔猫の身体の細胞は、主人の食事で栄養が行き渡り生き生きと活動しています。仔猫はいつしか主人に対して愛情を抱くようになります。この愛が実を結ぶ過程を、どうか読んでください。
月村先生の真骨頂
スパダリ×不憫受×月村先生=最&高。
本当に胸が痛くなる境遇の子が、大切にされていくのを読んでいるととてもとても救われます。
月村先生の書く登場人物は、みんな何かを抱えていて、その分優しい。読み応えありの読後感最高のお話です。
中身の濃いお話です
読んで行く内に、いろいろ分かって行くお互いの家族や生い立ち。
辛い経験をしたからこその愛情表現や安心感が暖かく幸せを噛み締めて、日々暮らす。
日常の何気ないことに幸せを感じ、楽しさを味わう。
中身の濃いお話。
言葉が何気に刺さる〜(ノД`)
話自体はドラマチックな訳でもない、日常の何気ないやりとりの中で、遠慮や誤解ですれ違ったり、ちょっとのきっかけで気持ちに気づいたりと、ほんわか系のかわいい話
ただ、言葉や文章が所々すごく刺さる❗️
「優しくできるのは、痛みを知る人間ではなく、幸福でゆとりのある人間」とか「健康であるだけでいいなんて、謙虚じゃなく傲慢」とか「幸せとか不安とかは自分で選択している」とか
本文のままじゃないですが、なんか気づかされた気がします
話の中でまた意味も違ってくるけれど、心に留めておこうと思います
泣ける
10ページ目くらいで、もう泣かされました。笑。
主人公の気持ちは、割と誰でも共感出来る経験ではないでしょうか。泣けますが、暗い話じゃないので大丈夫です。
個人的に、月村先生の作品の中で1、2を争うくらい好きなお話しでした。
何でこんなに可愛いんですか!
失礼恐れ入りますが、始めはあまり気が乘らなかったんですが、読んでいるうちに段々と話に嵌っちゃって面白い半分、楽しい半分で読ませていただきました。葉ちゃんが幸せになれて、それにこれからもずっと幸せそうで本当にほっとしました。
Posted by ブクログ
雑誌で読んだ時、涙腺崩壊したお話!
天涯孤独で全てを無くしてしまった青年が、最後の晩餐を憧れのビストロでと願うところから始まる、切なくてあったかいラブストーリーです。
葉くんのこれまでの人生が、都会の一角で置き去りにされた孤独と貧困に喘ぐ若者の姿そのもので、ブラックなバイトや空腹感、絶望感がリアルに迫ってきて、悲しみがこみあげてきました。
そんな葉くんを救ったのは、「最後の晩餐」にと選んだ憧れの小さなビストロの店主、瑠可です。
全てに絶望した薄幸の葉くんは、自分が世界で一番不幸で生きる意味もないと思い込んでいて、なにもかも信じられない精神状態なので、瑠可からの厚意を素直に受け取ることができません。
そんな葉への瑠可の接し方が素晴らしかったです。
葉が遠慮したり負担に思わないように、わざと「無銭飲食」を理由にして手元に置いて面倒を見てあげるとか…!美味しいごはんで生きる気力を養いつつ、生きる自信がわくようにちゃんと仕事も頼んだりとか、心遣いがハンパない男前です。
葉はなかなかポジティブに物事をとらえることができなくて、悲観的で、瑠可に対する想いがどんどん大きくなってるのにそれもいけないことだと思い込んでいて、どうなることかと心配させられました。今幸せなことも分不相応で、いつかガツンと不運がやってくると思ってる…
だから瑠可の一挙一動に一喜一憂なんですよ。瑠可の優しさが裏目に出てしまうような事態も勃発して心配させられましたが、誤解がとけたシーンでは本当にほっとして涙、涙でしたよ…
エロ的には愛がものすごく感じられて甘い展開で、じんわりと萌え。
楽しみにしていた書き下ろし「いつまでも、いつまでも」は、両想いになって周囲にもラブラブが漏れてる二人が沖縄へハネムーン?旅行。
こんなに幸福の絶頂なのに、愛想をつかされないようにと気を使う葉くんの健気さが好きです!この献身的な姿に、瑠可への強い愛を感じずにはいられないのです。
そして、瑠可の元カレの登場がきっかけとなって、やっと葉の遠慮がちな態度が修正されて、よかったです。瑠可も本音がいっぱい出てた!ラブラブでキュンキュンなこころあたたまるエンディングでした。
木下けい子センセのイラストがぴったりすぎです。月村=木下のドはまりぐあいが最高~!
ネガティブ受け
冒頭の主人公は、
周りの環境に恵まれなさ過ぎて
人生に投げやりで、やさぐれた感じで
ちょっと好感持ちづらかったですが
元来、素直な性格で真面目だから
だんだん読んでて愛着が湧きました。
ネガティブ思考も読んで
そんなに嫌ではなかった
むしろ可愛かったです
Posted by ブクログ
安心感のある王道の作品でした。展開は読めるのですが、受けが一生懸命に頑張る様子が健気で応援してあげたくなります。攻めは完璧な王子様かと思いきや、一歩引いているシーンが多くて焦れったかったです。もうちょっとグイッと行っても良いのでは…と思ったり。
Posted by ブクログ
月村奎作品の受の中でも、一、二を争うほどの不憫受。
攻に出会うまで、ひたすらつらい描写が続きます。
ただそんな可哀想な受だからこそ、その後の攻に愛され幸せになっていく描写にたまらなく満たされました。王道・予定調和バンザイ。
書き下ろしは沖縄旅行のお話。恋人になってもなお、安定のもだもだ。
たまには腹黒紳士な攻視点のお話も読んでみたい。
かわいいお話
読んでて、心がじんわり温かくなるお話でした。今まで幸せを感じる事が無かった葉に、いつまでも、いつまでも瑠可の愛情が注がれて、2人幸せになって欲しいです。
Posted by ブクログ
すらすらすら~っと軽く読めてしまい、読み返さないかなっとすぐに手放してしまったのだけれど、いろいろ読んでおなか一杯になったときに「あ、また読みたい」と思ってしまった1冊。
電子で買い直そうかと検討中(買い直しました!笑)
この作品に限らず月村先生の作品はさくっと読めて、他の作家さんをぐるりとひとまわりすると、再度また月村作品に戻りたくなる不思議。