あらすじ
「俺が撃つのは、人間だけだ」
彼は、犯罪を「狩る」男。
臨床犯罪学者・火村英生と、相棒のミステリ作家、アリスが、
悪夢のような事件の謎を解き明かす!
人気ホラー小説家・白布施に誘われ、ミステリ作家の有栖川有栖は、
京都・亀岡にある彼の家、「夢守荘」を訪問することに。
そこには、「眠ると必ず悪夢を見る部屋」があるという。
しかしアリスがその部屋に泊まった翌日、
白布施のアシスタントが住んでいた「獏ハウス」と呼ばれる家で、
右手首のない女性の死体が発見されて……。
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Posted by ブクログ
ベストセラー作家との対談で、彼の家に招かれたアリス。ホラー小説の材料はアシスタントの悪魔だったというが、本人は既に亡くなっていて、ちょうど彼の知り合いが家の片付けに来ていた。翌朝、その知り合いが死体で発見され、アリスは火村を呼ぶ。ふたりの距離感がいい。ベタつきはしないし、自分の生活を優先するけど、何かあったらすぐに駆けつけるし、絶対に信じてる。深追いしないアリスの節度も好き。 犯人は見当がついても、動機がわからないし、前の事件とかストーカーとこごちゃついて惑わされる。天国には悪夢がないといいなと思う。
Posted by ブクログ
突飛な犯罪なのに、推理はあくまでも論理的で地味。
淡々と推理される最後の犯人との対峙が良い。
そして相変わらず有栖の女性を見る目がありすぎて笑ってしまう。
やっぱり進展はないんだけどね。
サプライズの二人も番外変とかで読みたいなー。
Posted by ブクログ
前作かな?『鍵のかかった男』が個人的に好きだったので…今回も決して悪くなかったんだけど、ちょっといろいろ物足りなかった気がした。ので4よりの星3。
でもアリスがいろいろなひとと時間をとりながら、少しずつ事件の解決に近づいていくのは相変わらず面白い。
ミラクルとかなしに、奇抜なトリックとかもなく。
生前の姿を一度もアリスと火村に見せなかったのに、中心人物な渡瀬くん。
白布施さんも、沖田さんもふたりとも渡瀬くんと良い関係が築けてたのに、でもふたりが納得できなかった気持ちもわかるからどうしようもない。
人は積み上げてきたものをどうしてもゼロにはできない。
Posted by ブクログ
火村シリーズで長編小説は珍しい~。
悪夢がこう絡んでくるんだね。狩人は火村とナイトメアにかかってたのかなー。
冒頭の悪夢は渡瀬の描写か、ナイトメアの冒頭なのか、、、。
小説家同士の対談シーンで、有栖川が嫌な気持ちにさせるのは比較的易しいが、恐怖を与えるのは難しいと言っていて、お、有栖川から今流行りのイヤミスへの挑戦状か!?とドキッとした(笑)
(自分にとって、一度読んだら怖くて怖くてもう読めない…という本は京極夏彦の魍魎の匣)
はじめは亡くなった渡瀬信也の情報をマスコミにリークした人物が真犯人なのではと思ったけど、全然ちがった。
でもカウダ・カウダじゃぁわからんー!!!
おもわせぶりな火村の台詞にまんまと騙された…!!
こそこそ電話してるんじゃないわよ紛らわしい…!!(まんまと引っ掛かった…!)
そしてスマホを使うシーンが登場して、時代の流れを感じた。
初期作品は家電使ってたのに。
気づけばアリス達と同年代になっていたけど、彼らは年を取らないなぁ、、。
いつか火村の過去も明らかになるんだろうか。