あらすじ
「人間創りに参加してほしい」カウンセラーのJJは年齢性別さまざまな4人の引きこもりを連携させ、あるプロジェクトを始動する――!
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Posted by ブクログ
そんな曰くがあるとは知らなかった~「人間創りに参加してほしい。不気味の谷を越えたい」ヒキコモリ支援センター代表のカウンセラー竺原丈吉は、パセリ、セージ、ローズマリー、タイムという、年齢性別さまざまな4人の引きこもりを連携させ、「不気味の谷を越える」プロジェクトを持ちかける。「プロジェクト」はコンピュータプログラムや動画サイトを使用したもので、疑心に駆られながらも外界と関わろうとする4人だった。「アゲハ」プロジェクトからセージとJJは外され、故郷の地にUMAを出現させるプロジェクトも立ち上げた。ローズマリーのシステムをハッキングするジェリーフィッシュというハッカーが現れ、アゲハのゲームをクリアすると、見ただけで吐き気と頭痛が止まらなくなる映像が出現し、感染するものが跡を絶たなくなった。ジェリーフィッシュは竺原の弟で正真正銘の天才で、施設に入所しているが、それを養う大きな費用を必要とする竺原は、脳腫瘍を抱えて時間に限りがあったのだ~これは正真正銘のネタバレですね(テヘ)
Posted by ブクログ
あとがきによると「賑やかな孤立」とでも称すべき情感がこの作品に通底する、世界中の現代人が共有している、普遍的な感覚と思われているとのこと。
私が作品を評価するなんてたいそうな見識や豊かな情緒、多彩な表現力があるわけでもないのだけれど、感情的に私的な感覚でいえば、毎日毎週毎月毎年読み返したい、という激情はなく、何年か後にふと、フレーズや情景を思い出して、読み返したくなる予感がする、といった書籍でした。
幻冬舎騒動なんてのは読み終わってから初めて知ったのだけれど、早川書房の文庫版の帯、《この本が売れなかったら、私は編集者を辞めます。》なんて今日日言う人がいるのかという驚きと、口だけのパフォーマンスかという疑惑の気持ちと、面白半分、興味本位で購入したのは間違いないけれど、読後感はそう悪いものではなかったですよ、と未来の自分へ綴りたい。〈続けろ!〉
Posted by ブクログ
掴みはとてもスピーディーで面白かった。
早々と内部の離反があったり、仲間の誰が信用できるのか、竺原は何者なのか、ハラハラしながら読んだ。
ヒッキーの男性キャラ二人があまり書き分けられていないので混乱する。
引きこもりたちがそれぞれの特技を活かして、世に一矢報いるというのは面白いのだけど、私の読解力が及ばないらしく、後半は何がなんだかわからなかった。
消化不良。
みんなの正体が明らかになるようなオチはないんですね。ちょっと残念。
Posted by ブクログ
あくまで個人的な解釈だけれど、この本は「引きこもりの人たちが勇気や希望、生きがいを見出だし、未来に進んでいく」ことがメインテーマなんだと思う。
多彩な人物たちに食えない男・カウンセラーの竺原が絡み、様々な事案が発生し、これは良いことなのか?悪いことなのか?と疑心暗鬼にさせ、先の展開が知りたくてついついページをめくる手が早くなっていく。
後半は急いで読み過ぎたのか、なんだかしっくりこないまま終わってしまった。
再度じっくり読み返してみたらまた評価も違ってくるかな?