あらすじ
摂食障害気味の女性作家「私」のパソコンに日々残されている意味不明の文章=錯文。錯乱した状態の「私」が書き残しているらしいのだが…。関係を持った編集者の「彼」とその婚約者の「彼女」をめぐって、「私」の現実は分裂し歪んでいく。錯文の意味するものとは。錯乱した「私」は正気の「私」に何を伝えたいのか。孤独と分裂の果てには何が待つのか。著者の大きな飛躍点となった第三長編。
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Posted by ブクログ
錯乱状態の描写が狂気迫る感じでゾクゾクしました。自分とは何か。脳と、体と、心と、バラバラになる感覚はすごく共感できた。物語性というか、ストーリーを求めて読むと消化不良が残りそう。
Posted by ブクログ
女性が食べ物を口に運ぶ描写や 、 タクシー運ちゃんに自分の職業を口から出任せで詐称する所なんかが割と好き。アミービック。読むと朝も夜も昼も無くど~~でもよくなってきて、目的がぼやける
Posted by ブクログ
7割くらいは意味わかんないのに、残りの3割が痛いくらいわかる本。
主人公が、婚約者持ち(もちろん別の女だ)の彼をおもう気持ちって、病的だけど、ある意味すごくピュア。
でも、それをまっすぐには出せないせいで、彼女はゆがんでしまう。
一見エキセントリックだけど、自分の中にもそういう屈折した感情ってあると思ったら、他人事とは思えなかった。
売り物みたいにきれいにつくったお菓子を自分でぐしゃぐしゃにするところ、タクシーの中で思わず婚約者のふりをするところ、が好き。なんだか、胸がすく。
あんなにもきちんと一人の男をを愛してるのに、彼女から感じる無機質なつめたさ、空虚さがリアル。