【感想・ネタバレ】空に牡丹のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2020年03月06日

花火に夢中になった一人の男の一生。
特にドラマティックな展開がある訳ではない。
御一新からの激動の時代を感じながらも、田舎町での暮らしが淡々と語られる。

それが却って新鮮で、よかった。

親戚の話を聞くように、ふと気が向いたらまた読んでみよう。

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Posted by ブクログ 2020年04月01日

戦時中の焼夷弾を思い出すから花火は嫌いと言う人がいるのは聞いたことがありますが、大抵の人は花火はが好きですもんね。静助さん、本当に花火のように人々の心の中に良い思い出として残っているんですね。

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Posted by ブクログ 2020年02月04日

読み終わったときに,なんかホッコリするような,それでいてもの悲しいような,そんな感じのする作品.

花火に入れ込んでしまったせいで身代を傾けてしまった,少し浮き世離れしたところのある,大地主(東京から遠くない村の元名主)の次男坊の静助さんのお話.
こう書くと,ただの愚者の話と思われるかもしれませんが...続きを読む,さにあらず.
静助さんは,ご一新のあと急激に変わっていく風潮やその流に乗って流されていく人々に違和感を感じる鋭い感性を持っているし,名主の代わりもある程度きちんと務めている.ただ,やっぱり何か(おそらく財産を守ろうとする執着心)が欠落していて,周り人たちの心を慰めようと思っていた花火に入れ込んでしまう.だけど,そんな静助さんだから,周りの村人からも,残された子孫たちからも悪くいわれないし,いつまでも親しみを持って思い出してもらえている.

うーん,空に牡丹.読後感は,花火を見た後の気持ちかな.

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Posted by ブクログ 2019年12月13日

江戸時代から続く名家に生まれ、花火に魅入られた男のものがたり。

大島真寿美の作品を読むと、人生の豊かさとは何かを自問することがあり、この作品もそうだった。
花火をモチーフに描かれているが、人の一生、物語を紡ぐこと、人生の豊かさなどが、隠れたテーマになっていると思う。

堅苦しくなく、人物描写は活き...続きを読む活きとして、読み手を選ばない作品です。

空に牡丹が花開くとき、地上では笑顔の花が咲き乱れる。

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