あらすじ
「34歳のときに治らないがんの告知を受けた。後悔はない。それは、すべてを自分で選んできたからだ。」 家族、友人、仕事、お金、自分の居たい場所、そして生と死。命を見つめ続けてきた写真家が、大切にしてきた「選ぶ」ということ。 生きにくさを超えるために、自ら「選ぶ」ことの意味を、強くやさしいことばで綴る。「生きにくさを感じている人に、生きやすさを感じてもらえることを願って――。」
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Posted by ブクログ
カメラマン幡野さんの実話
調子が悪かったといえ、癌と言われた時の絶望は想像がつかない。
この方にスゴイのは、癌だとわかって動く事。
いろんな方にインタビューしてみたり、家族に何かを残そうといろんなことをされてある。
ワタシなら、絶望して悲劇のヒロインになるだろう。自殺をするかもしれない。
前を向けるってスゴイ。
気付き
同じ立場になったらワタシがどんな行動を取るか想像がつかないが、なにか残したい気持ちはある。
その前に健康診断や明日死んでも後悔しない毎日は送っていきたいと思う。
Posted by ブクログ
この作品で一番共感し、教えてもらったことは、
「命とは株式会社のようなもの」
という考え方。
自分の命に対して、どう扱うかは自分の自由、
極端な言い方をすれば、そのような権利は全体の50%。
あとの50%は自分のことを大切に、かけがえのないものと感じてくれている人たちの権利。
そのような価値観を自分の根底に据えれば、どんなに落ち込んだときも、自分のことをダメ人間だと感じたときも、
周りの人の視点から自分を眺めたときの、自分という人間の存在価値に、冷静になって思いを馳せられるのではないか。
岸田奈美さんのエッセイで知った幡野広志さんの素晴らしいエッセイでした。
オススメ!