あらすじ
君の可愛いここに搾り取られたいんだ
冤罪に連座させられた伯爵令嬢と孤高の公爵
兄夫婦が罪に問われ自らも囚われの身となったクロエは、謎の高熱に見舞われる中、公爵のリュシアンによって保護される。強面なのに不器用な優しさを見せるリュシアンに惹かれ、クロエは処遇も決まらぬ食客の立場のまま一線を越えてしまう。一族に刑死者がいる限り結婚はできない。兄夫婦の無実を信じるクロエのため事件を探るリュシアン。そして彼との恋に身を焦がしながら罪悪感を抱えるクロエは…。
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話がしっかりしてて面白かった
Hシーンにばかり手間をかけてるTLと違い、話自体も面白くて、この作家様の中でも好きな作品です。けなげなクロエちゃんと強面、無愛想のリュシアンというCPに好感もてました。
イラストが少し古風な気がしましたが、あとがきで作者様が「メロドラマを目指して書いた」というような事を言っていたので結構合ってるのかもしれません。
一度離れる展開がベタなようで、個人的にはお気に入りです。
ヒロインが不憫
作家さん買いです。この方は不憫なヒーロー、耐えるヒーローが好みで愛読しているのですが、今回は不憫なのはヒロインの方。
作中の半分くらい伏せっているくらい本当に不憫だったので、最後は幸せになれてよかった。
ただお話はとても面白かったけど、やっぱりこの作者様の作品は不憫なのはヒーローの方が萌えを感じます笑
あと挿絵中のヒーローの眉が上がりすぎていて「鉄面皮」の設定にしばらく気づけませんでした笑。そしてボートの挿絵はあれはいくらなんでもボートが小さすぎないだろうか…。ヒーロー、半分くらい水中に沈んでない…?
そして薬効があるとは言え、約束もない状態で手を出すのはちょっと…と思ってしまったので、星一つ下げました…。細かいことが気になる…。
哀しき乙女
栢野さんといえば不遇な男子と思っていたら、こちらはヒロインが可哀想で可哀想で…。
クロエの兄夫婦の冤罪と、リュシアンとの恋愛と、どちらも読み応えがあってとても良かったです。