【感想・ネタバレ】経済で読み解く日本史 室町・戦国時代のレビュー

あらすじ

教科書が教えない「経済の掟」が歴史を作った!
お金の流れが物語る、
まったく新しい視点の日本通史。

文庫版で5冊同時発売!

お金の流れがわかれば歴史がわかる。経済が発展すれば政治制度も変化せざるを得ない。
貨幣量の変化を中世までさかのぼり、当時の景気循環を説明。
室町幕府の衰退とともに、内乱と宗教戦争が頻発し、戦国時代に突入した原因はデフレ経済にあった。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

室町時代の宗教は何をしていたのか?が面白い。
今の宗教観とは全然違った。

お金は銅銭が流通
銅銭は国内で鋳造されたものでなく、隣国、明から輸入していた。
明と貿易をしていたのは僧侶だった。
僧侶は仏教を持ち込んだのと同時に貿易商人でもあった。
国内のものを持ち込んで銅銭を手に入れていた。
お金持ちの僧侶は将軍家へ貢物をし、代わりに荘園や貿易を許可してもらった。
荘園とは税の徴収がない土地
僧侶は貿易商であり、金融業、不動産業を営んでいた。

禅宗である臨済宗、比叡山の天台宗、浄土真宗が活躍

しかし、明国内は銅を掘りつくし銅不足になり、銅銭が作れなくなったので、
貿易制限をかけた。
そうなると日本国内にも銅銭の流通がなくなり、物を作っても買う金がなく、
デフレに陥る。

将軍家は跡取り問題、側近同士の揉め事でグダグダ
そうなると、幕府の力がなくなっていき、荒れ始めていく。

0
2020年10月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

3/24再読

鎌倉から室町時代にかけて、日本の金融を牛耳っていたのは信仰寺社勢力だった!

歴史の教科書は事実の連続でしかなくて、その裏で人の欲望がウネウネと渦巻いている。禅宗もその一つ。現代では心を取り戻す仏教の一つとされているが、室町時代は幕府を支えるパートナーであり、金融機関であり、商社であり、投資家であった。日本の経済をコントロールしていたのは、寺社勢力。そして、この既得権益をぶち壊したのが信長だった。

今も昔も、政治家とお金を持つ人のズブズブの関係は変わらないな〜

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2020年03月24日

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