あらすじ
中学受験のプロとして活躍し、教科指導スキルに
コーチング技術や心理療法的なアプローチをとりいれた指導方法で
灘や東大寺、開成、筑駒、麻布など最難関中学に
教え子を多数合格させてきた著者が語る、「本当に頭がいい子の育ち方」。
著者の小川大介氏は、自身が代表をつとめる個別指導塾で
5000組を超える家庭と面談をしてきました。
その中で気づいたのは、いわゆる「教育によさそうなもの」を多数与えられ、
手とり足とり面倒を見てもらってきた子どもは受験直前に伸び悩んでしまうことが多い一方、
親に見守られて好きなことにとことん熱中した経験のある子どもは、
最後の最後で踏ん張りをきかせてぐんぐん成績を伸ばしていくこと。
中学受験の現場での経験、ひとりの父親としての経験から、著者は
「親は子どものことをもっと信じていい」と断言します。
自らの好奇心を親に認められ、見守られて育った子どもは、
親が追いたてて「勉強」させずとも、
自ら学び、成長する子に育つのです。
本書では著者の実体験と
コーチング・心理学の知見を踏まえ、
「のびのびと育てられているのに、頭のいい子」
が育つ、子育て法を紹介します。
◎子育ては「2勝8敗」で十分
◎好奇心のない子はいない
◎「当たり前のこと」を褒める
◎アドバイスは子どもが求めてから渡す
◎親が楽しそうな家はうまくいく
◎遊び方を観察すると、子どもの「天才」が見える
◎ボーっとしている時間に子どもはかしこくなる
◎お父さん・お母さんの日常は「イベント」の宝庫
◎「教科書ベースの勉強」でも心配はいらない
◎本人が活躍できるのが「いい学校」
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このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
いつもこういう子育て本をみながら自分を軌道修正。
わかってるけどついつい否定したり、与えたり、焦ってしまう
どんな親でもあるあるです。
だから読んで反省→実践が大事です
メモ
昔の頭のいい基準と今は違う
昔は周りと比べて我が子にできないこと、足りないことが不安だった
これからは自分の強みを世の中で発揮できること
あなたには何ができますか?誰にも負けない強みが大事
自分軸をつくること
原則
①認める
まずは子供の意見を受け止める。
having.doing.being存在そのものを認める
安心感を得て自己肯定感につながる
②見守る
どこまで任せ、どこまで保護するかを見極める
③待つ
信じて待つ
急ぐときはきちんと説明する
プラス①期待する
期待は親のエゴだが、イメージを持ち自覚を持った上で親の思いとして期待を伝えることは問題ない。
否定はしない
得意を伸ばす。いびつでいい
20年後の社会はわからない
子どもが遊んでいるときは天才のゴールデンタイム→ほめどころ
失敗もポジティブなフィードバックを
当たり前をどんどんほめる
比較はしない
本人が納得してないことはほめない
与えすぎない先回りしても、じつは子供の心のエネルギーになっていないことがあるボーッとしてる時間に体験が自分のものになる
忙しいと心が動かない
習い事は何をするかより
子供が夢中になれる体験か
自分で判断させる
とにかく親の関わりが大事
与えていいもの
①勉強当たり前
勉強したら世の中のことがわかって楽しい
会話楽しくなる
周りに頼られてありがとうって言われる
②情報取り入れる技術
調べて教える子
③環境に出会うチャンス
焦らない
有意義なイベントより
子供の自分時間を
日常生活こそ体験の宝庫
親が楽しく
よそはよそ
うちはうち
子育ては2勝8敗でいい
おもちやがほしいといのは
そのものが欲しいのではなく
以外と買ってくれる親を見て自分は愛されてる、大事にされているという確認がしたいためのほしいなのかもしれない
自分がほしいといったら親がかなえてくれたという満足なのかもしれない
Posted by ブクログ
走り読み。
重要なメッセージにはマーカー線が引いてあるので非常にわかりやすかったです。
書いてある内容はどれも納得がいく事で、でもそれがなかなかうまく出来ないんよなと思っていたけれど、後半「子育ては2勝8敗」という言葉でとても説得力のある内容に受け取れました。
詭弁ではない、実際に自身の子を育て沢山の親子と関わってきた中で見て感じてきた重みのある言葉に思えました。
裏付けがあるかは別として、大事にしたいメッセージや自分でもできそうに思うことは取り入れていきたいと思いました。
途中「親の頑張っているリスト」には本当に救われます。育児で褒められることはあまりないけれど、自分で自分を褒め称えていいのだと気付かされました。
Posted by ブクログ
「認める」「見守る」「待つ」+「期待する」
簡単なようで難しい。
「否定しない」は子育てをする上で意識していたが、「与えすぎない」「あせらない」は、自分への戒めになり、少し子育てを気楽に考えられるようになった。
Posted by ブクログ
真偽のほどは別として、子どもを育てていると、どうしてもこの類の本は気になってしまい、ちょいちょい読んでいる。この本では、「頭がいい」という状態が従来の「多く、速く、正確にできる」から、「苦手があるが強みもあり、強みを社会で発揮できる」状態に将来、変化すると定義したうえで、そのような「強み=自分の軸」を育てるためにはどうするか、という視点で話が進む。
いくつかの原則としてまとめられており、一つめは「否定せず、子どもを認めてあげる」こと。二つめは「与え過ぎずに見守り、選ばせて自分でやらせる」こと、三つめは「失敗とそこから立て直す経験を積ませ、本人が動くことを信じて待つ」こと。
いずれも、子育てをしてみると分かるのだが、言うは易し行うは難し。自分に余裕がないと、つい「できた、できない」で留まってしまって作業の過程を認めてあげることができなかったり、良かれと思って与え過ぎてしまったり、挫折を味わわせたくないと思って失敗する前にフォローしてしまったりする。親がどのぐらい、子どもの可能性と潜在能力を信じ、待ち、耐えられるのかが問われているのかもしれない。