あらすじ
日本の国民食ラーメン。そこには、中国伝来の製麺技術が吸収・同化されたうえで、日本料理ならではの伝統がいくつも盛り込まれている。明治維新までの肉食忌避が解消され、安くてうまくて栄養いっぱいの食べ物が求められるようになると、全国で爆発的に普及。インスタントラーメンの発明を経て、世界中に広まっていく。外来文化を取り入れては積極的なアレンジを繰返す、日本人の凄まじい情熱と知恵。本書は、膨大な史料を踏まえて描かれた壮大な歴史ドラマである。巷間のラーメン情報の底本となったラーメン通史の決定版。
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Posted by ブクログ
本の名前と通り、ラーメンの歴史について知ることが出来て面白かった。まさか唐菓子がラーメンのルーツにもなってたとは。
身近にある何でもない食べ物でも、突き詰めてみると色々面白い発見があるもんだね。
Posted by ブクログ
すでにラーメンのルーツは色々な本で語られていて、
明治から芽吹いて戦後に一気に花開くという内容
はご存知と思います。
明治時代から戦後まで時間を要するのは、途中に
戦争などがあり、物資が圧倒的に不足していた
という事情によるものです。
しかし中国からの麺料理は、はるか昔から日本に
入っていて、かつ日本にはソバやウドンなどの
麺料理が存在していたのに、なぜ「ラーメン」的
な料理は定着するまで時間がかかったのか。
なぜ江戸時代からあるソバウドンがラーメンへの
進化を遂げなかったのか。
考えてみれば不思議な話ですが、そんな謎に迫る
一冊です。