【感想・ネタバレ】ポルシェ太郎のレビュー

あらすじ

35歳。起業した太郎は年収同等のポルシェを購入。だが自慢の愛車で得体の知れないものを運ばされるはめに。向かうのは欲望か、死か?堀江貴文氏も推薦する、芥川賞作家の超話題作。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

人より抜きん出た能力を持たないと自覚する田舎出身の35歳の主人公(社員数名のPR会社社長、ギャラ飲み開催などを兼業)がふとポルシェに憧れ、年収と同じ額で中古のポルシェを手に入れる。
自意識、若さ/老い、劣等感、優越感などに翻弄されながら欲に目がくらみ次第に闇の世界に接近するも、ミスを犯して幸い(?)にも追い出され、堅気の世界に戻っていく。

羽田氏の本の主人公がみんな同一人物かのように似たタイプが多い。ちょっと見栄っ張りで「あいつよりはマシ」と思って誰がを少し見下してるけどちょっと成功してる人には嫉妬と羨望がぐつぐつしてて、隙あらばワンチャンを狙えないかと思ってて、力の強い人の言うことに染まりやすくて小心者、つまりは人間くさいちょっとダメな人。

無理して必要もないのに中古でポルシェ買っちゃうとか、自宅から徒歩8分もかかる駐車場借りちゃうとか、東京タワーが少しだけ見える築40年のマンションに住んでるとか、小さな設定の1つ1つが丁寧に主人公の人格を浮き彫りにする要素として機能している。

今作は最後に多少の人間的成長が描かれているので、これを教訓くさいと捉えるか、成長譚と捉えるかで評価が分かれそう。個人的には面白おかしく読んでそれ以上の何かはありませんでした。

バス旅クビにならないように頑張ってね。

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2020年03月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

タイトル通りポルシェ太郎の話。ハラハラドキドキしたけど最後はあっさり。理想と現実に悩む太郎に親近感。がんばれ太郎、、、

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2019年06月14日

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