【感想・ネタバレ】指名手配のレビュー

あらすじ

ロスの私立探偵エルヴィス・コールは、最近妙に金回りがいい息子タイソンのことを調査してほしいという母親からの依頼を受ける。どうやら少年は仲間ふたりとつるんで裕福な家からの窃盗を繰り返しているらしい。警察に捕まる前に逃亡中のタイソンを確保し、なんとか自首させたいという母親。だが、タイソンを追うコールの先回りをするかのように、何者かが少年の仲間を殺し、証人の口を塞いでいた。少年らが盗んだものに何か重大な秘密が隠されている? そしてタイソンの身にも危険が……。大評判となった『容疑者』『約束』に続く第3弾登場。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

お初ロバートクレイス。コール&パイクシリーズという本国アメリカでは長く続いているシリーズらしく、いくつかの作品は日本でも既訳、創元推理文庫では同作家別のシリーズが2作訳出されていて、そのうち1作が本作の前作になるらしい。MCUか(笑

シリーズ途中からだと、あんまり面白さが理解できなかったらイヤやなぁと思って読みだしたが、いくつか理解できないこともあったが(前半のキャンセルになっらデート相手とか、ラストの格闘技の組み手をする相手のこととか)、本筋にはあんまり関係ないようで、その辺は追いかけて行ったらおいおい分かるのかなと。

ということで、シリーズを追いかけるのを決めたくらい面白い作品だった。コールの人間臭さは、スペンサーの伝統を引き継ぐ王道アメリカ流ハードボイルド。ジョーピケットほど四角四面ではなく、スペンサーほどマチズムではなく、ニヒルさもウェストコーストっぽい軽さも併せ持つ正義感ってのが、手ごろで良い。
相方パイクも、戦闘力こそスゲーが、ちょっとマニアック。ホークのような洗練されたお洒落はなく、人づきあいは悪そうだがネイトほど厭世感は持ってなさそう、こちらも手ごろなのだ

勿論、1作品読んだだけなので、2人、そして物語の背景はこれから深みが増していくのだろう。それもまた楽しみ。何しろ、本作のヒール2人だけでも勿体ないくらいにカッコ良いのだ。音楽談義のシーンは必読。

いやー、久々に楽しみなシリーズ見つけた。未訳作いっぱいあるってのは勿体ないなぁ。

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2025年09月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ロスの探偵エルヴィス・コールのシリーズ。

残念ながら警察犬マギーは出てこない。

コールは、息子が大金を持っていたので調べてほしい母親からの依頼を受ける。
息子は仲間たちと金持ちの家に盗みに入っていたが、仲間が殺される。
行方不明になった息子を探すコールだが、
盗みの仲間だけでなく、息子の行方を知る者が次々と殺されていく。

息子の情報を得ては、その証言者を殺してしまう二人組、
ひどい男たちなのだが、
なぜかだんだん親近感?感情移入?してしまう自分がいる。
とくに、昔フィドルという楽器を、酒場で見知らぬ若者と演奏した場面とか。
著者に乗せられているだけだと思うが、
映画を作るならそっちが主人公になるかもしれないぐらいだ。

コールがかつて事件で知り合った母子と交流が続いていて、良かった。
あと、鑑識官ジョン・チェンは出てきた。

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2022年04月10日

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