【感想・ネタバレ】行基 菩薩とよばれた僧のレビュー

あらすじ

王の法より仏の道──。
天平13年(741年)3月、聖武天皇に招かれ、謁見する僧侶がいた。僧の名は、行基。民草を救うため、仏の教えを広めた僧は、その人心への影響力から、朝廷に恐れられ、弾圧すらされた。朝廷から大僧正の位を授けられ、文殊菩薩の化身とよばれた男はどのような生涯を送ったのか──。自然と愛するものに囲まれ、仏の道に目覚める幼年期から東大寺大仏建立、入寂までを丹念に描いた、長篇歴史小説。

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Posted by ブクログ

珍しい高僧・行基の生涯についての本 これまでになかった行基についての物語。
黒岩重吾の様な、引き込まれるようなストーリー性や表現はないが、史実に基づいた創作であり、行基をとりまく人物との関係、時代背景などが良く解る作品である。
途中、迫害を受けながらも、淡々と飄々と信、に基づいて世のため人のために、最初は自らを高め、途中からはその力を人々のために使って、ついには人の心を掴んで朝廷も大いに重用するに至ったという、サクセスストーリーの王道である。
現実には難しい部分もあるが、生き方の一つの理想のモデルとして、心に留めておきたい。

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2025年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

やっと知れた!かの隠れた有名人の行基さん。
小説で読みやすい!!!

・日本最古の飛鳥寺で修行。15で出家。導師は入唐経験のある道昭(日本初の火葬の人)
・生駒や葛城などの山中でも修行
・役小角にも師事し、山中で一緒に修行 ←作り話の可能性有り。金剛蔵王(金峯山寺の蔵王権現)を役小角が生み出す
・病んだ民の癒しの場、祈りの場である「院(施療院)」を49建設→文殊菩薩の化身と言われる
・聖武天皇とも頼られる。
・奈良の大仏の監督も務める
・大僧正という最上位の役割

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2019年07月21日

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