【感想・ネタバレ】バラカ 上のレビュー

あらすじ

出版社勤務の沙羅は40歳を過ぎ、かつて妊娠中絶した相手の川島と再会。それ以来、子供が欲しくてたまらなくなってしまった。非合法のベビー・スークの存在を聞きつけ、友人・優子とドバイを訪ねた。そこで、少女「バラカ」を養女にしたが、全く懐いてくれない。さらに川島と出来婚をしていたが、夫との関係にも悩んでいた。そんな折、マグニチュード9の大地震が発生。各々の運命は大きく動き出す。

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Posted by ブクログ

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被災地でボランティアをしていた老人が見つけた少女・バラカ。
日本からドバイに行った若夫婦の娘がベビースーク(人身売買市場)で売られ、キャリアを積み出産時を逃した沙羅に買われる。また日本に戻る。沙羅に懐かない購入した赤ちゃんに愛情を注げず、また自分が妊娠した為、手放す。
その直後、悪魔としか思えない男と結婚し、その翌日福島で被災。
上巻で様々の話が広げられ収集つくのか心配になるが、下巻に続く。
気分が悪くなる話、登場人物ばかりで、それなのに手が止まらない。

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2023年07月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

日本で起こった大震災と福島第1原発の爆発という現実で起きた出来事が登場することと同じ世界に、ドバイで子供を買うという日本人女性が登場する。

読んでいる私と同じ世界と、地続きにこのディストピアが続いているように感じる。

バラカという少女に起こる数奇な運命に心が傷む。豊田おじいさんとどうか幸せになって....!!

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2021年12月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私が先頃手にしたフォークナーやマッカーシーの小説を米国製の無骨なピックアップトラックとするなら読書の醍醐味を万人に伝える桐野作品は日本製SUVに例えられよう。社会問題+エンタメ要素と云う彼女の特長がよく表されたこの物語も展開が大変スピーディーで瞬く間に上巻を読み終えた。悪魔に魂を売った男・川島の行為については、人間の心臓を食べたり、古希に近い沙羅の母親と関係を持ったりなど、些か現実離れしている風に感じられなくもないが、それも話を面白くするための仕掛けと考えれば許容出来る。何れにせよ下巻でどう話が進むのかとても愉しみだ

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2024年11月24日

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