【感想・ネタバレ】シュメール人の数学 粘土板に刻まれた古の数学を読むのレビュー

あらすじ

紀元前3800年ごろ、メソポタミア南部に世界最古の都市文明を築いたシュメールの人々は、当時の思考や事跡などを粘土板に刻み残した。現代にも膨大に残されている粘土板に純粋な“数学文書”は極僅かしか存在しないが、行政や経済に関する文書には当時の数学的知識の様子を窺わせるものが多く存在する。この書籍は、それら粘土板を紐解くことで数学の源流に迫ろうという、世界初のシュメール数学に関する概説書である。
最初に、自然数・分数と小数・四則演算といった現代生活に於いても欠かすことのできない知識の起源を解説する。後半では、時間や角度と、それらにみられる60進法、方円の面積計算や円周率の起源のほか、約4600年前の人類が複利計算を行っていた可能性を示唆する粘土板を紹介する。粘土板一つひとつについて計算過程・思考過程を省略せず提示し、古代文明の息吹が感じられるよう丁寧に解説した。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

楔形文字の原典から、数式を導けるとは!
流石。すごいの一言。

・シュメール人は60進法を主に用いていた
・シュメール人は素因数分解ができていた
・シュメール人は自然数7を特別視した(神秘数)
・シュメール人は複利計算ができていた
など

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2019年12月06日

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