【感想・ネタバレ】望みのレビュー

あらすじ

年頃の息子と娘を育てながら平穏に暮らしていた石川一登・貴代美夫妻。9月のある週末、息子の規士が帰宅せず連絡が途絶えてしまう。警察に相談した矢先、規士の友人が殺害されたと聞き、一登は胸騒ぎを覚える。逃走中の少年は二人だが、行方不明者は三人。息子は犯人か、それとも……。規士の無実を望む一登と、犯人でも生きていて欲しいと願う貴代美。揺れ動く父と母の思い――。心に深く突き刺さる衝撃のサスペンスミステリー。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ラストは予想していませんでした。
子を持つ親として、胸が締め付けられる思いです。
事件関係者としての葛藤や、周囲からのバッシング。
自分の子供を信じたくとも、そうさせてくれない環境が本当にリアル。
終盤からは夢中で一気に読みました。

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2025年04月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

加害者、被害者どちらになっても残酷な結果が待ってる。私だったらどっちがマシなのだろう。考えさせられる作品だった。ただ息子を信じてるだけなのに、ただ未来を望んでるだけなのに悲しい現実だ。

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2025年01月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

自分の息子が行方不明になったら、殺人事件の加害者としてか、被害者としてかどちらが良いのかという答えの出ない問いを題材にした一冊。殺人を犯していたとしても息子の無事を願う母貴代美と死んでいたとしても息子の無実を願う父一登の二つの視点で描かれるのだが、私は論理的で人に迷惑をかけてはいけないという考えの一登に感情移入しながら読んだ。対して、貴代美はというと息子の友達が、規子はそんなことしない、犯人扱いされているのが許せないと話しているのを、真っ直ぐ信じる気持ちを押し付けないでと反論していて、理解に苦しんだ。  
 この物語の印象に残ったシーンは、一登が罪を犯していても生きていてほしいと考えを改めたところで、加害者の可能性を大きく孕んだ切り出しナイフが規子の部屋の机の引き出しから見つかったところで、残酷な展開に息を呑んだ。
 もし自分の息子が同じ状況だったらと、想像してみるとやはり被害者であってほしいと願うだろう。しかし、この考えが自分に迷惑がかかるからという理由なしに、純粋に息子を信じてということにはならないだろう。だから貴代美の方が本当に息子を思っているのかもしれない。同じ息子を思う気持ちなのに正反対の結末を望んでしまう。これを命題としたこの本は自分の中でおすすめしたい小説No.1だ。

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2025年01月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

苦しかった〜
行方不明の家族が被害者なのか加害者なのか分かるまでの期間の様々な葛藤と思惑、心境の変化が描かれている。
被害者だった場合は死を意味する。どんな形であれ正義を、信念を貫いていて欲しい?
加害者だとしたら殺人犯。他の家族の将来が潰されても生きてさえいればいい?
事件の輪郭を捉え、自分の信念や行方不明家族に対する信頼など根底にあったものと合致する瞬間がとても苦しかったです…

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2025年09月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

途中から面白くなって後半は寝る間も惜しんで一気に読んでしまった。規士が加害者なのか被害者なのか、分からない状況で各々の心情の変化が非常に興味深かった。最後に息子の部屋であるものを見つけた後の展開には感動してしまった。映画もあるとのことなので時間があれば見てみたいと思う。

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2025年07月02日

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ネタバレ

加害者であっても命だけは助かってほしいと願う母親と、被害者であっても「自分の息子が人を殺すはずがない」と信じたい父親。そのどちらの気持ちも痛いほど理解できるからこそ、非常に辛い作品だった。もし自分が当事者だったら、どちらの立場で考えるのだろうか。結末も胸が締め付けられるようなもので、思わず息を呑んだ

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2025年02月12日

ネタバレ 購入済み

読みやすかった

最初から割と入りやすく読みやすかった。
事件の展開がと言うより犯罪者家族になったらという人間心理の話がメイン。

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2021年02月02日

Posted by ブクログ

ネタバレ

種村
家を新築しようとしている夫婦。

石川一登
建築家。埼玉県戸沢市の緩やかな丘陵地に住まいと仕事場がある。家の離れを事務所にして、アシスタントの梅本と二人で仕事をする。

梅本克彦
一登のアシスタントスタッフ。

高山
高山建築の社長。一登がよく仕事を依頼する施工業者。

石川貴代美
一登の妻。もともと建築雑誌の編集者をしていて、一登と知り合った。今は会社を辞め、フリーの校正者として細々と活動している。

石川規士
一登と貴代美の息子。高校一年生。中学時代はサッカーのジュニアユースの武州戸沢FCに所属していた。高校の部活でサッカーを続けていたが、紅白戦で後ろからタックルを受け、膝の半月板損傷などの大怪我を負って退部した。

石川雅
一登と貴代美の娘。中学三年生。難関の私立高校・豊島女学院を目指して、塾に通い受験勉強に励んでいる。

クッキー
石川家のミニチュアダックスフント。

飯塚杏奈
高校一年生。規士のクラスメイト。雅は規士の恋人と思っていた。

仲里涼介
規士が中学生だった頃、頻繁に名前を聞いた遊び友達。規士とは違う高校の1年生。家にも遊びに来て、挨拶もしっかりできる、気のよさそうな少年だった。

高部

神山静香
貴代美が契約している校正プロダクションのマネージャー。

織田扶美子
貴代美の母。七十六歳。七年前に胃がんで三分の二を切り取り現在も体調が悪い。

織田聡美
貴代美の姉。夫の度重なる浮気と隠し子の発覚で1十年前に離婚。現在は春日部の実家で母と暮らしている。

倉橋与志彦
規士とは違う高校の一年生。刺し傷や殴打の痕ががあり。遺体となって発見された。中学時代はサッカーのジュニアユースの武州戸沢FCに所属していた。花塚の孫。

寺沼
戸沢警察署の男性刑事。四十代。

野田
戸沢警察署の女性刑事。三十代。

内藤重彦
フリージャーナリスト。『週刊平日』に寄稿するため、与志彦の事件を調べている。

新都新聞の記者

花塚
花塚塗装の社長。漆喰塗りにおいて、この地域では他の追随を許さない腕を誇っている左官業者。高山と旧知の仲。外孫の与志彦を亡くし、意気消沈する。

未央
雅の友達。

塩山
ジュニアユースのコーチ。

塩山の息子
規士の一学年上。

堀田
規士に怪我を負わせた。

秋田
高山建築の施工で工事が進んでいる夫妻。

一茂
一登の兄。

幸久
京都の大学に通ってる。

一登の父
大学教員だった。

中里涼介
規士とは中学時代のクラスメイトで、二、三年生の頃には家にもちょくちょく遊びに来た。

若村
塩山に対して逆らえない存在。

宮崎
戸沢駅近くの接骨院で、主に負傷明けのスポーツ選手や身体の機能障害などで困っている人々のリハビリを担当する男性。規士が部活で膝を負傷した一時期に、リハビリのために通っていた。

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2025年11月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

建築デザイナーの父一登と、校正者の母喜代美の息子、規士はある時行方がわからなくなる。その後規士の友人が遺体となって発見され、現場から二人の少年が逃げ去るのが近所の人によって目撃された。息子は友人を殺した犯人ではないのか…あるいは友人と同じように殺された被害者なのか。被害者ならば息子はすでに死んでいるということ。しかし、息子がひどい殺人事件の加害者であるとも信じたくない。母親は息子が加害者であっても生きてほしいと願い、父親は息子の無実を望む、両親の葛藤を描くーー。

終始、早く結末まで読んでしまいたいと思った。息子が加害者なのか被害者なのか、その間で揺れる両親の心情を描いているが、友人をリンチ殺害していてもいいから生きていてほしいって思う母親いる?しかも息子が加害者である可能性を織り込むのが、為替相場なみに早い。なんでも織込み済みか?私は子供がいないのでわからないが、悪くないのに責められる娘も可哀想だし、私なら死んでいても被害者であってほしいと願うと思う。あと子供を持つのってやっぱリスクだな…とも。ちなみに本書のタイトルは「望み」だけど、周りがどう望もうと事実は事実として収束するよね…という話でもある。細かな心理描写が好きな人には向いているかも。

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2025年01月26日

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