あらすじ
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現役病理医ヤンデル先生による、「病気になるのが不安」「病院に行くのは苦手」
……なすべての人に贈る医療エッセイ。
"病院のあの独特な雰囲気が苦手……"
"医者ってエラそうで冷たくて、人の話を聞いてくれてない気がする"
"がんになったらもうおしまい? 病気になるのが怖くてしかたがない"
ヤンデル先生、なんとかしてください!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
はたらく細胞 も出てきた。
そうかサンデル先生ね
2章後半から一気に読んでしまった
読みやすくおもしろかった
ヤンデル先生の他の本も読んでみたい
その前に仲野先生の本を読んでみたい
Posted by ブクログ
病気になってから医療に関係する本を読むようになったけれど、私が患者として不思議だったこと、私の主治医に感じていた「いつ休んでるんだろう?」といった疑問の解決や、入院中に感じていた医師や看護師とのコミュニケーションのことなど、面白く分かりやすく書いてありました。
健康な方も自分のため、家族のために読んでおくと、医療業界のこと病院のことを理解できる一助になると思います。
Posted by ブクログ
序盤、ツイッターで培われた文章力が鈍色の火を噴く。中盤、血を吐くような軽い文体の心中記はサーカスのクラウンのよう。後半第3章、がんの解説から鳥瞰の落ち着いた記述。最終4章、ニセ医学への根本対策ではアーク溶接のような温度と火花。
書きながらさすらい、エリートが市井の読者を信頼して医療という舞台のタネを発信する宣言に至る。
一人の真摯な人間の、心の旅路を垣間見た。
・標準医療の信頼性と、断言する医師の非信頼性
・ワクチンの当り前さ
・医師を選ぶポイント
・現代人がガンになる理由
など記述はきわめて「まとも」でバランスを感じる。
「医療シアター」の喩えは発明と言っていいくらいの分かりやすさ。
イラスト、椎名誠の本っぽくていい。
Posted by ブクログ
非常に読みやすい文章で、筆者が著書を書いている心理の葛藤もあって面白かったです。
医療を演劇として例えているのはとても興味深かくわかりやすかったです。
Posted by ブクログ
今まで読んだことのないジャンル?の本。
しかし、面白かった。
小難しいような病気の話ではなく、かと言って軽い感じの読み物というほどのものでもない。
何とも言えない距離感で、病院や病気のこと。
医療エッセイという言葉で伝わるのか分からないけれど、そう書かれている。
医療というものは、身近に感じながら、よくわからないところがある。この作品を読んだところで、何かパーっと開けるというわけでも無いんだけれど、読むと少し歩み寄れた気がする。
Posted by ブクログ
とても読みやすい医療エッセイ。数字を使って難しい説明をしているわけではないのでわかりやすいし、患者と病気、医療者の三者を使った医療シアターという考え方が斬新で面白い。たくさんの情報が溢れかえる中で、医療リテラシーを身につけることは何より重要なことだ。仲野先生の「こわいもの知らずの病理学講義」が取り上げられていたのは意外だった。確かにあの本は面白い本だったし、現役の病理医から見てもあの本は良本なのだろう。ヤンデル先生の他の書かれた本も読みたくなった。
Posted by ブクログ
医者とは、病院とは、そして病気とは、を偏見やレッテルなく平易な言葉で語っている本です。
「絶対良くなる!」「100%効く」は、たいてい詐欺です、というのは本当に、そのとおり。
騙されないために、正しい知識をつけましょう、といってもやはり素人には限界はあるので、怪しいものを怪しいと感じられる感性・知性を育てたいと思いました。
Posted by ブクログ
とっつきにくいイメージのある医療について噛み砕いて書いてある一冊。
普段医者がどんなことを考えて働いているかとか医者でもけっこう病気にかかったりするよとか、普段ブラックボックスになっている部分が書かれていて医者が身近に感じられました。
病気や治療について群像劇になぞらえて説明してくれるのは理解の助けになりました。
Posted by ブクログ
病院とは…なんだか冷たくてこわいところ? 現役病理医ヤンデル先生による、「病気になるのが不安」「病院に行くのは苦手」なすべての人に贈る医療エッセイ。
ふむふむ。読みやすく良い。
帯の話はいらん。(アンチ糸井重里です。)
Posted by ブクログ
タイトルに偽りなし、これほどちゃんとタイトルと内容が一致している本も珍しい。著者が、編集者から与えられたお題に沿ってエッセイを書こうと奮闘する、思考のさまよいを素直につづった「ひとりごと」である。
「ひとりごと」であるために、この本はいわゆる学びや気付きを得る本ではない。なので、医療に関する色々な知識を得たいという前向きな気分で読むべき本ではない。とはいえ、そういった要素が皆無という訳ではないから、たとえばがんとはどういう病気なのかという大づかみの知識を得たり、医師という職業にまつわる色々な誤解を解いたり、という読み方は一応できる。たとえば「医者は金遣いが荒い」という、非医療者からの先入観と思い込みに、著者が翻弄され傷ついた話などは、軽妙な笑える話として書かれている割に、結構粛然とさせられる。
けれど、やはり「医師や病院とどのように関わっていけばいいのか」「医療をどのように活用していくべきか」という大きな問いに対する答えを与える本ではないので、そういうのを期待して読むとたぶん肩透かしになる。
ひたすら、著者が「一体自分は何を書けばいいのだろう」というぼやきのもと、右往左往していく日記のようなもので、そういうものを読もうと思って向き合うのがたぶんわかりやすい。
著者は書き続けていくうちに、最終的にはこの本の中で、いくつかの「自分の使命、役割」にたどりつく。それは彼の使命であって私の(そして大半の読者の)使命ではないのだけれど、あたかも物語の登場人物の生き様が現実の人間の心を打つような、晴れ晴れとした感覚を呼び起こす。
この本は役に立つ本、ではない。
「病理医ヤンデル」が「おおまじめ」なことを一生懸命考えた末の「ひとりごと」を、淡々と時系列につづっていくエッセイである。
本当に誠実なタイトルだ。
なのでこの本の評価軸は、エッセイに対するそれであるべきなのだろう。そしてエッセイとして、とても端正にできあがった本だと思う。
Posted by ブクログ
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「イケメンはブサイクを再現できない」
という断言を拾い読みで目撃。
「!?…ひどいな。でも気になる」
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札幌厚生病院のDr.なんですね。
年齢が近いこと、糸井さん推しなことも
相まって、一気読み。 ・
自身の圧倒的な人間体験について書かれていたり、医者は外車に乗ってないとやいのやいの言われる。とか、身近なトピックが多くとても読みやすいです。 ・
良い医者の条件として「医療者が患者の話をじっくり聞き、1番合っている医療方針を一緒に考えてくれること」とあり、わたしはそんなDr.のお世話になれていることに、ホッとひと安心したのでした。
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痛快なエッセイです。
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Posted by ブクログ
近所の本屋さん(大手とまではいかない)に、普通に陳列されていてちょっとビックリ。かくいう自分は、東京に行ったとき、超大型店で平積みされているのを見かけ、手に取った次第。現場はそれ以上だったんだろうけど、とりあえずウサギの耳のくだりで気持ちがドン引いて、そこからしばらく入り込めないってのはあった。でも読後、総じて納得できている自分がいて、何だかんだ満足は得られたのでした。トンデモ本に対抗する彼なりの手段とかも開陳されていて、それがひとつの突破口になれば、っていう期待もあるしね。執筆ペースも結構早そうだし、これからも要注目。
Posted by ブクログ
福祉の専門職の立場から読みました。特に、
学会・研究会の意味、
病院や医師の選び方、
「伝える」にはどうしたらいいか、
等の部分が心に響きました。
自分の立場でも共通するものはあり、
業界は違えど苦労する部分の重なりはあるなあと思いました。
Posted by ブクログ
病気になった時、「医者は神ではない」という当たり前の事実を教えてくれた。
癌と言われたら、「はい、終了」ではない事も教えてくれた。
患者には患者のリテラシーが必要ということを肝に命じて病院に行きたい。
Posted by ブクログ
病気やがんは他人事だと思っている健康な人は、どうぞ読んで準備をしてください。
病気と治療にまつわるエトセトラが、医師視点でナラティブに、とてもゆるく紡がれている。
このゆるい語り口に騙されるなかれ。
患者が気づくべきエッセンスが裏にびっしり隠されている本だから。
私自身は昨年がんが見つかり、まさに文中に出てくるメディカルシアターで群像劇を必死で演じている最中。
仲間の演者(医師・看護師)に感謝しつつ、幕を下すまで演じ切ってやろうじゃないの。
Posted by ブクログ
読んだ。
著者の人の良さが伝わってきた感じ。
本の趣旨とはずれているが、思ったことを書く。
優しさについて。
私は医学生だが、医学を学ぶと同時に普通に大学生活を送っている。(あたりまえだけど)
その中で友人と衝突し、全く分かり合えない価値観と遭遇して戸惑った。
その結果距離を置いた。嫌われたのかもしれない。
でも私は、わからない友人のことをわからないままで好きでい続けるし、そのまま友人に対して優しくありたい、と思った。
この本を読んで思ったのは、それは一生続くのだ。
人に優しくするのが私の将来の仕事だ。
相手のことがわけわからないと思うこともあるのだろう。
それでもなんだろうと優しくあるのが仕事だ。
もし自分と違う相手と出会った時、拒絶せずに見下すこともせずに、ただありのままに優しく、強くあれるだろうか。
この本に出てくるような「めちゃくちゃ人のいい人」になれるだろうか。
そうありたいと思った。少なくとも今のまま、そうありたいと願い続けたい。
って読んでる間は思ってたんだけど、こうやって文章化すると、「自分正しい事言ってる」感があって気持ち悪いなぁ。
傲慢をぬぐうのはむずかしい。