あらすじ
大伴家持(七一八頃~七八五)は、天平文化を代表する歌人であり、『万葉集』の編纂にも関わったとされる。橘奈良麻呂の変など、無数の政争が渦巻く時代を官人として生き、さまざまな美しい景色や多くの親しい人々との思い出を歌に込めた。その歩みを追うと、時代に翻弄されながら、名門一族を背負った素顔が浮かび上がる。本書は、残された資料と各所で詠んだ歌から、謎の多い彼の全生涯を描き出す。
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Posted by ブクログ
万葉集の歌人として知っているくらいで本人の事は何も知らなかったので面白く読めた。天平と言う時代はあまり分からないので橘奈良麻呂の変や藤原仲麻呂の乱などこう言う事件に直接ではなくてもある程度の関わりがあったとか藤原氏が政権を独占していく過程の話が面白かったな。そんな中でも中納言までも出世するような官僚だったのも意外な感じ。こう言う知らない時代の本を読めるのは良いな。